今回のフレーズは「The devil looks after his own」です。
「The devil looks after his own」は、直訳すると「悪魔は自分の面倒を見る」となりますが、実際には「悪い人ほど運が良い」という意味になります。日本語では「憎まれっ子世に憚(はばか)る」とも意訳されています。
このフレーズは、道徳的に正しくない人々が思いのほか幸運であることを皮肉的に表現する際に使われます。
例えば、不正行為した学生について、「She cheated on the exam and still got top marks. The devil looks after his own.(彼女は試験でカンニングをしたのにトップの成績を取った。悪い人ほど運が良い)」と言うことができます。また、罪を逃れ続ける人について、「He’s done so many wrong things but never gets caught. The devil looks after his own.(彼はたくさん悪いことをしているのに、決して捕まらない。悪人には運があるものだ)」と言うこともできます。
「The devil looks after his own」の由来は諸説ありますが、悪人が不正に栄えるのは、悪魔の力添えがあるからだという考えに基づいているようです。このフレーズは、悪い行いをする人々がなぜ成功したり罰を免れたりするのか、という人々の疑問や憤りを反映したものと考えられます。
まとめると、「The devil looks after his own」は、文字通り「悪魔は自分の面倒を見る」という意味ではなく、悪い人が不当に幸運に恵まれることを指します。このフレーズを使うことで、道徳的に疑わしい行為をする人の成功に対する皮肉を表現することができます。
この「The devil looks after his own」を使って、不公平な状況や悪い人の成功を皮肉る場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
悪魔は自分の面倒を見る。悪い人ほど運が良い。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。