今回のフレーズは「Might is right」です。
「Might is right」は、直訳すると「力は正義」となりますが、実際には「力がある者が正義を決める」という意味になります。
このフレーズは、強い者や力のある者が正義や権力を握り、自分の思い通りに物事を進める状況を表現しています。
例えば、国際情勢に関して、「In many historical conflicts, it seems that might is right.(多くの歴史的な争いでは、力が正義を決めるようだ)」と言うことができます。もしくは、「The powerful nation imposed its will on the smaller nation, showing that might is right.(強国が小国に意志を押し付け、力こそが正義であることを示している)」と言うことができます。
また、権力者が自分の意志を押し付けるときにも使われ、「In this organization, might is right, as the boss always gets his way.(この組織では力が支配し、上司がいつも自分のやり方を通す)」という風にも言うことができます。
「Might is right」の正確な起源は定かではありませんが、古代ギリシャやローマなどにさかのぼる古くから存在する概念です。国際関係においては、特にリアリストたちが国家間の力関係を説明する際に使用します。日常生活では、力や権力が正義を決めるという皮肉や批判のためにしばしば使われます。「is」の代わりに「makes」を使った「Might makes right」と言うこともあります。このフレーズは、「History is written by the victors(歴史は勝者によって書かれる)」と同様の意味を伝えていて、どちらも弱肉強食の世の中を表す言葉として広く使われています。
まとめると、「Might is right」は、文字通り「力が正義である」という意味ですが、力や権力を持つ者が正義を決めるという現実を指します。このフレーズを使うことで、力や権力に関する状況やその影響を表現することができます。
この「Might is right」を使って、力や権力が支配する状況を語る際に活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
力は正義。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。