Nature abhors a vacuum.の意味や使い方|英語のことわざ・格言・イディオム#366

スポンサーリンク
このシリーズでは、英語のことわざ・格言・慣用句などを解説しています

今回のフレーズは「Nature abhors a vacuum」です。

「Nature abhors a vacuum」は、直訳すると「自然は真空を嫌う」となりますが、実際には「自然界に空白は存在しない」「自然界は空白を埋める」「空白があると必ず何かで満たされる」などの意味になります。

このフレーズは、自然界や社会において、何もない状態や空白が存在すると、必ず何かがその空白を埋めることを表現しています。

例えば、リーダーが不在の場合に、「In any organization, nature abhors a vacuum. When the leader left, others quickly stepped in to fill the gap.(どんな組織でも、自然は真空を嫌う。リーダーが去ったとき、すぐに他の人かその穴を埋めた)」と言うことができます。

また、経済やビジネスの分野でも、需要が供給によって満たされる様子を説明することができます。「In the market, nature abhors a vacuum. If one company fails, another will quickly take its place.(市場では、自然は真空を嫌う。一社が倒産しても、すぐに別の会社その地位を占める)」という具合です。

「Nature abhors a vacuum」の由来は、古代ギリシャの哲学者であるアリストテレス(Aristotle, 前384-前322)にまで遡ります。アリストテレスは、自然界では真空が存在しないと考え、常に何かがその空間を埋めると主張しました。つまり、何もない空間は不自然であり、自然は常にそれを埋めようとする、ということのようです。この考え方が、物理学や哲学の分野で広まり、現在ではさまざまな状況に適用されるようになりました。

元の表現はラテン語で「horror vacui(真空恐怖)」というものでした。16世紀にフランスの作家・医師であるフランソワ・ラブレー(François Rabelais, 1483-1553年)によって現在の形である「Natura abhorret vacuum」とラテン語で言い変えられました。

まとめると、「Nature abhors a vacuum」は、文字通り「自然は真空を嫌う」という意味ではなく、空白があると必ず何かで満たされることを指します。このフレーズを使うことで、何もない状態が長く続かないことを表現することができます。

この「Nature abhors a vacuum」を使って、空白や欠如がすぐに埋められる状況を説明する場面で活用してみてください。

実際の発音もチェックしてみてください

Nature abhors a vacuum.
自然は真空を嫌う。
スポンサーリンク

このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。

スポンサーリンク
英語学習におすすめの本

英語学習におすすめの本を紹介します!

「金フレ」として知られる『TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ』は、最も定番のTOEIC対策書です。シンプルで効率的に単語を学ぶことができ、日常的な英語力の向上にも役立ちます。初心者から上級者まで幅広いレベルに対応しており、何度も繰り返し使えるので復習にも最適です。➡詳しく見る

一億人の英文法』(一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法)は、英文法を「感覚」や「イメージ」で学べる本。理論的な説明ではなく、ネイティブスピーカーの直感的な感覚に基づいた解説が特徴です。実際の会話で役立つ文法を学べるため、英語を「話すため」の文法を重視している方に最適です。学習者に親しみやすい口語体で、堅苦しくなく、楽しく進められます。➡詳しく見る

英語耳』(英語耳 発音ができるとリスニングができる)は、英語のリスニング力を向上させたい方向けの本です。英語の音の変化や発音のポイントを理解することで、リスニングスキルを高めることができます。ネイティブが実際に使う音の連結や省略、イントネーションを学べるため、リスニングだけでなくスピーキングにも役立ちます。英語の「音」に慣れたい方向けの一冊です。➡詳しく見る

「英語 参考書」をAmazonで検索する

ことわざ・格言
\ シェアする /
タイトルとURLをコピーしました