Call a spade a spade.の意味や使い方|英語のことわざ・格言・イディオム#412

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このシリーズでは、英語のことわざ・格言・慣用句などを解説しています

今回のフレーズは「Call a spade a spade」です。

「Call a spade a spade」は、直訳すると「スペードをスペードと呼ぶ」や「鋤(すき)を鋤と呼ぶ」となりますが、実際には「ありのままに言う」「率直に言う」という意味になります。

このフレーズは、物事を誤魔化さず、正直に表現する際に使われます。

例えば、本質を避けているときに、「Let’s call a spade a spade and address the real issue.(ありのままに言って、本当の問題に取り組もうよ)」と言うことができます。また、真実を隠さずに話す場面で、「He always calls a spade a spade, even if it’s harsh.(彼はいつも率直に話す、たとえそれが厳しくても)」と言うこともできます。

「call a spade a spade」は、古代ギリシャ語の類似フレーズ「イチジクをイチジクと呼び、槽を槽と呼ぶ(calling figs figs, and a trough a trough)」に由来しています。こちらも、率直に話すことを意味していました。その後、オランダの学者であるエラスムス(Erasmus, 1466-1536)が翻訳する際に、ギリシャ語の「槽」を「掘る道具」と誤訳したことで、「spade」が使われることになりました。ただ、「spade」が黒人に対する蔑称として使われ始めたため、現在では誤解や意図しない侮辱を避けるために、この表現の使用が控えられることもあります。

「Call a spade a spade」の由来は、古代ギリシャの哲学者プラトンが使った表現からきています。プラトンは、物事をその本質に基づいて名前を付けるべきだと考えました。この考え方が転じて、現在では物事を正直に、率直に言うという意味で使われるようになりました。

まとめると、「Call a spade a spade」は、文字通り「スペードをスペードと呼ぶ」という意味ではなく、物事をありのままに言うことを指します。このフレーズを使うことで、物事を正直に、直接的に表現することができます。

この「Call a spade a spade」を使って、率直に意見を述べたい場面で活用してみてください。

実際の発音もチェックしてみてください

Call a spade a spade.
ありのままに言う。率直に言う。
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