今回のフレーズは「No rest for the wicked」です。
直訳すると「悪人に休息なし」となりますが、実際には「忙しくて休む暇がない」という意味になります。
このフレーズは、忙しくて休む暇がないことを皮肉を込めて表現する際に使われます。
例えば、仕事がたくさんあって忙しいときに「I have so much to do, no rest for the wicked.(やることがたくさんあって、休む暇がない)」と言うことができます。また、悪事を働いた結果として休むことができない状況についても、「After all the trouble he caused, he realized there’s no rest for the wicked.(彼は自分が引き起こしたトラブルの後で、悪人に平安がないことを悟った)」と言うことができます。
「No rest for the wicked(悪人には休息なし)」は聖書のイザヤ書に由来し、英語では1535年のカヴァーデイル聖書(Coverdale Bible)に初めて登場しました。元々は文字通り「悪人に平安なし」という意味で、罪人が地獄で永遠の苦しみを受けることを表していました。時が経つにつれて、忙しい人が休む暇がないという意味で使われるようになりました。
まとめると、「No rest for the wicked」は、文字通り「悪人に休息なし」という意味ですが、忙しさや悪事の報いとして休むことができない状況を指します。このフレーズを使うことで、自分や他人の忙しさをユーモラスに表現することができます。
この「No rest for the wicked」を使って、忙しさや休む暇がないことを伝える場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
悪人に休息なし。忙しくて休む暇がない。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。