今回のフレーズは「Penny wise and pound foolish」です。
直訳すると「ペニーには賢く、ポンドには愚か」となりますが、実際には「小さなことには賢いが、大きなことには愚か」という意味になります。
このフレーズは、小さな節約や利益にとらわれて、結果的に大きな損失を招くことを指します。日本語では「安物買いの銭失い」「因小失大(いんしょうしつだい)」などと訳されています。
例えば、安いけど品質の悪い商品を買って結局すぐに壊れてしまった場合に、「Buying cheap tools is often penny wise and pound foolish.(安い道具を買うことは、結局のところ、安物買いの銭失いだ)」と言うことができます。
また、短期的な節約を優先して長期的な利益を見失う場合に「Focusing on short-term savings without considering long-term costs is penny wise and pound foolish.(長期的なコストを考えずに短期的な節約にこだわるのは、小事にこだわり大事を見失うことになる)」と言うこともできます。
このフレーズの由来は、イギリスの貨幣制度において、ペニーはポンドよりもはるかに価値が低いことに由来しています。1ペニーは1ポンドの100分の1、つまり100ペニーで1ポンドに値します。このことから、小さな小銭には慎重で、大きな金額になると浪費する矛盾を指すようになりました。
まとめると、「Penny wise and pound foolish」は、文字通り「ペニーには賢く、ポンドには愚か」という意味ですが、小さなことにこだわって大きなことを見落とすことを指すイディオムです。このフレーズを使うことで、目先の利益に囚われず、全体を見通す重要性を強調することができます。
この「Penny wise and pound foolish」を使って、全体を見渡し、バランスの取れた判断を促す場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
ペニーには賢く、ポンドには愚か。安物買いの銭失。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。