Let sleeping dogs lie.の意味や使い方|英語のことわざ・格言・イディオム#98

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このシリーズでは、英語のことわざ・格言・慣用句などを解説しています

今回のフレーズは「Let sleeping dogs lie」です。

「Let sleeping dogs lie」は、直訳すると「眠っている犬をそのままにしておく」となりますが、実際には「余計な問題を起こさない」「そっとしておく」という意味になります。

このフレーズは、過去の問題はそのままにしたほうが良いという教訓を伝えています。日本語では「寝た子を起こすな」「触らぬ神に祟りなし」などとも意訳されています。

例えば、昔の問題について話し合っているときに、「We should just let sleeping dogs lie and not bring up old issues.(過去の問題は蒸し返さずに、そのままにしておこう)」と言うことができます。もしくは、「We should let sleeping dogs lie and move on.(過去のことはそのままにして、前に進むべきだ)」と言うこともできます。

そのほかにも、以前に対立があった相手と再び争うことを避けるために、「I know we had a disagreement, but let’s let sleeping dogs lie.(意見の対立があったのは分かっているけど、そのことは触れずにおこう)」と言うことができます。もしくは、「It’s best to let sleeping dogs lie and not bring up that old argument.(その古い争いを持ち出さない方がいい)」と言うこともできます。

「Let sleeping dogs lie」の由来は、犬が眠っているときに起こすと機嫌が悪くなることからきています。由来には諸説ありますが、最初に印刷された例は、ジェフリー・チョーサーが1380年代に書いた叙事詩『トロイルスとクリセイデ(Troilus and Criseyde)』とされています。そのほかにも、ラテン語の「Quieta non movere(安定したものを動かすな)」や聖書の箴言(しんげん)26:17に関連するという説もあります。イギリスでは中世からこのことわざが使われていて、問題を再び引き起こさないほうが良いという教訓で現代まで伝わっています。

まとめると、「Let sleeping dogs lie」は、文字通り「眠っている犬をそのままにしておく」という意味ではなく、既に解決した問題や過去の事柄に触れないようにすることを指します。このフレーズを使うことで、波風を立てずに平和を保つことを表現することができます。

この「Let sleeping dogs lie」を使って、過去の問題に触れない方が良い場面で活用してみてください。

実際の発音もチェックしてみてください

Let sleeping dogs lie.
眠っている犬をそのままにしておく。余計な問題を起こさない。そっとしておく。
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このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。

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