「glass」と聞くと、日本語でも「グラス=コップ」を連想する人が多いかもしれません。でも英語の「glass」にはいくつかの意味があります。
まず基本は「ガラス」という物質を表す言葉です。「The window is made of glass.(その窓はガラスでできている)」のように、素材として使うときは数えられない名詞になります。
次に「glass」は「グラス=コップ」の意味でも使われます。「a glass of water」といえば「コップ一杯の水」ですね。ここでは容器の形を意識して、数えられる名詞として登場します。
一方で「glasses」と複数形になると、ぐっと意味が変わります。代表的なのは「眼鏡」。英語では「a glass」ではなく必ず「glasses」と複数形で言います。これは「眼鏡が二枚のレンズからできている」ことが由来とされています。「I wear glasses.(私は眼鏡をかけています)」といえば、まさにそのことです。
また「glasses」が単純に「複数のコップ」という意味で使われることもあります。「We need more glasses for the party.」なら「パーティーにはもっとコップが必要だ」ということ。
つまり、単数形の「glass」は素材やコップを表し、複数形の「glasses」は「眼鏡」か「複数のグラス」という二つの使い道があるわけですね。どちらを意味するかは文脈で判断する必要があります。
同じ単語でも単数と複数でまったく違うイメージになるのは、英語のちょっとした面白さですね。