「charge」という単語、実はとても幅広い意味を持っています。まず基本は「料金」。たとえば「There is no charge for delivery.」なら「配達料はかかりません」という意味になります。ここから「to charge someone $10」で「10ドル請求する」という動詞の使い方も生まれています。
また「charge」には「突撃する」という意味もあります。「The soldiers charged at the enemy.」といえば「兵士たちは敵に突撃した」という場面を思い浮かべられます。電気の分野では「charge」は「電荷」、つまり粒子が持つ電気的な性質を表す専門用語にもなります。
一方で複数形の「charges」になると、意味はまた少し変わります。たとえば「criminal charges」といえば「刑事告発」「罪状」という意味です。新聞記事などでよく見かける表現ですね。また「charges」には「料金明細」という意味もあって、「hotel charges」といえば「ホテル代金」というニュアンスになります。
さらに「in charge of〜」というおなじみの表現もあります。これは「〜を担当している」「〜の責任者である」という意味です。ここでは「責任」というニュアンスが中心で、「料金」とはまったく違います。
まとめると、「charge」は「料金」「請求」「突撃」「電荷」など多彩な意味を持ち、単数では一つの出来事や動作を表すことが多いのに対し、「charges」は「罪状」や「費用明細」といった複数の項目を強調するときに使われます。ひとつの単語がここまで広がりを持っているのは、英語の面白さをよく表していますね。