「room」と聞くと、まず思い浮かぶのは「部屋」という意味ですよね。「my room」で「自分の部屋」、「classroom」で「教室」。これは学校で最初に習う、とても基本的な使い方です。
でも実は「room」にはもうひとつ大切な意味があります。それは「空間」や「余地」という意味です。たとえば「There is no room in my bag.」は「カバンに空きがない」、つまり「スペースがない」ということを表します。また「room for improvement」といえば「改善の余地」という意味になります。ここでは「部屋」ではなく「空間」と考えるとしっくりきます。
さらに「make room for 〜」という表現もよく使われます。直訳すると「〜のために部屋を作る」ですが、実際には「〜のために場所を空ける」という意味です。たとえば「Make room for the new bookshelf.」なら「新しい本棚を置けるように場所を空けて」となります。
おもしろいことに、「room」は数えられる名詞としても数えられない名詞としても使われます。「I have two rooms.」といえば「部屋が2つある」ですが、「There is room for everyone.(みんなに居場所がある)」の「room」は数えられません。
まとめると、「room」は単なる「部屋」だけでなく「空間」「余地」を表す便利な言葉です。物理的な「部屋」は可算名詞、抽象的な「空間」は不可算名詞。このように考えると理解しやすいですよ。