日本語の「へそ」は体の真ん中にある小さなくぼみを指します。英語では「navel」や「belly button」という言葉が使われます。「navel」はやや正式で医学的な響きがあり、「The doctor examined the patient’s navel(医師が患者のへそを診察した)」のように使われます。
一方で、日常会話では「belly button」が圧倒的によく使われます。「button(ボタン)」という親しみやすい言葉を使うことで、子どもから大人まで気軽に言える表現になっています。「She has a piercing in her belly button(彼女はへそにピアスをしている)」のような文で登場することも多いです。
英語にも「へそ」を使った比喩的な表現があります。「navel of the world」というフレーズは「世界の中心」という意味で、古代から「へそ」が中心や起点を象徴するものとして使われてきた名残です。ギリシャのデルフォイには「世界のへそ(navel of the world)」と呼ばれる石があり、英語にもその考え方が受け継がれています。
また、ユーモラスな言い方として「navel-gazing(へそを見つめる)」があります。これは「自己中心的に考えすぎること」や「内向きになりすぎること」を指す表現です。直訳すると少し笑ってしまいますが、英語ではよく使われる比喩です。
このように、英語の「へそ」には「navel」という正式な言葉と、「belly button」という親しみやすい言葉があり、さらに比喩的な広がりもあります。小さな体の一部ですが、文化や言語の中では意外と大きな意味を持っているのですね。
