「ロシア語」は英語で「Russian」と言います。「I can speak Russian.(私はロシア語を話せます)」のように使います。「Russian」は言語名であると同時に、「ロシア人」「ロシアの〜」という意味も持っていて、文脈に応じて解釈が変わる点は「French」や「Spanish」と同じです。
ロシア語は英語とまったく系統の違う言語なので、英語学習者にとっては学びにくい言語のひとつとされています。文字もキリル文字を使うため、「ありがとう」を意味する「спасибо(spasibo、スパシーバ)」など、英語にない文字や音に慣れる必要があります。
とはいえ、英語とロシア語の間にも意外なつながりがあります。冷戦期を背景に、ロシア語の単語がそのまま英語に入った例があります。「sputnik(スプートニク、人工衛星)」「tsar(ツァーリ、皇帝)」などはそのまま英語でも通じます。また文学や音楽を通じて、「balalaika(バラライカ、楽器)」や「samovar(サモワール、湯沸かし器)」といった言葉も知られるようになりました。
さらに、ロシア語は国際政治や宇宙開発の分野で重要な位置を占めています。宇宙飛行士が国際宇宙ステーションで生活するとき、英語と並んでロシア語が必須だとよく言われます。こうした背景から、「Russian」を学ぶことは単に言語を覚える以上の意味を持っています。
つまり「Russian」という言葉は、ロシア語そのものだけでなく、歴史、文化、科学技術とも深く結びついています。英語で「Russian」に出会ったときは、言語だけでなくその広がりにも思いを馳せてみると、新しい発見があるかもしれませんね。
