「肘」と言えば、腕を曲げる関節の部分を指します。英語では「elbow」という単語が対応します。「I hurt my elbow(肘をけがした)」や「Rest your elbows on the table(肘をテーブルにつく)」のように使います。
「elbow」にはおもしろい比喩表現もたくさんあります。「elbow room」と言えば「自由に動ける空間」や「余裕」という意味になります。たとえば「The room was so crowded that we had no elbow room(部屋が混んでいて身動きできなかった)」のように使います。
また、「to elbow one’s way through the crowd」は「人ごみを肘で押し分けて進む」、つまり「強引に道を切り開く」という意味です。ビジネスシーンでも比喩的に使われることがあります。
少しユーモラスなのは「elbow grease」という表現です。直訳すると「肘の油」ですが、実際には「根気強い努力」や「肉体労働」を指します。「It took a lot of elbow grease to clean the kitchen(台所を掃除するのにかなりの力仕事が必要だった)」といった具合です。
このように、「elbow」は単なる体の関節の名前にとどまらず、空間、努力、行動力を表す比喩としても使われます。日常会話の中に登場すると、ちょっとした言葉遊びのように感じられるかもしれませんね。
  
  
  
  