日本語の「料理」は便利な言葉で、「食べ物そのもの」にも「作る行為」にも使えますよね。英語では状況に応じて言葉を使い分ける必要があります。
まず、「料理そのもの」を指すときは「dish」や「food」がよく使われます。「This dish is delicious.(この料理はおいしい)」のように言えば一皿の料理を指しますし、「Japanese food(日本料理)」のように言えば食文化全体を表すこともできます。
一方で「料理する」という行為を表すには「cook」を使います。「I like to cook(料理するのが好きです)」のように動詞で使えますし、「a good cook」といえば「料理が上手な人」という意味になります。また、少しフォーマルに言いたいときは「prepare meals(食事を準備する)」という表現もよく使われます。
もうひとつ重要なのが「cuisine」という単語です。これは特定の国や地域の料理全体を表すときに使われます。「French cuisine(フランス料理)」や「Italian cuisine(イタリア料理)」のように、少し上品な響きがあります。
日常会話では「What’s your favorite food?(好きな料理は何?)」と聞けば自然ですが、レストランや文化の話をするときは「What’s your favorite cuisine?」と尋ねると、相手の国や食文化の話題に広がっていきます。
つまり、日本語の「料理」を英語にするときは、「dish」「food」「cuisine」「cook」といった単語を、文脈に合わせて選ぶ必要があります。少し意識して使い分けるだけで、英語の表現がより豊かになるはずです。
