「緑」は英語で「green」と言います。草や木の葉の色を表す基本的な単語ですが、英語では自然や感情、さらには社会的な意味まで幅広く使われています。
まずは色そのものとしての「green」。たとえば「green grass(緑の草)」や「green tea(緑茶)」のように使います。ただし英語で「green tea」と言うと、日本の煎茶や抹茶だけでなく、中国や他の地域のお茶も含まれることがあります。
比喩的な表現も豊富です。「green with envy」と言えば「嫉妬で顔が緑になる」、つまり「とても羨ましい」という意味になります。また、「greenhorn」は「初心者」「未熟者」を表す言葉で、新芽のようにまだ若くて経験が浅いイメージから来ています。
現代では環境問題と結びついた「green」という使い方も定着しています。「go green」は「環境にやさしい行動をする」、「green energy」は「再生可能エネルギー」を意味します。英語で「green」と聞くと、自然や環境意識を連想する人も多いでしょう。
面白いのは、信号機の「青信号」を英語では「green light」と言うことです。日本語では「青」と呼ぶのに、実際の色は緑に近いため、英語ではそのまま「green」と呼びます。この違いは、色の感じ方や言語の習慣の差がよく表れています。
つまり「green」は単なる色名を超えて、自然、感情、社会の価値観まで映し出す言葉です。英語で「緑」を耳にしたとき、背景にあるイメージも一緒に思い浮かべると、より深く理解できるかもしれませんね。
