フランス語に由来する外来語の語源・由来|食べ物・料理・食事全般

クロワッサン

フランス語に由来する料理は、グラタン、コロッケ、クロワッサンなど、日本でも馴染みが深いものが多いですね。今回は、食べ物・料理・食事全般に関するフランス語の外来語の語源・由来についてご紹介します。お菓子については数が多いのでこちらでまとめています。

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アペリティフ Apéritif

アペリティフは、フランス語で「食前酒」を意味する「apéritif」に由来します。

語源をさかのぼると、 ラテン語のaperitivus(開けること)や、aperire(開ける)という言葉に由来します。アペリティフとは、食欲を促進させるために食事の前に飲むアルコール飲料のことで、18世紀頃のイタリアで始まった習慣です。対義語は食後酒を意味するディジェスティフ(digestif)と言い、「消化を促す、消化を助ける飲み物」という意味があります。

アラカルト À la carte

アラカルトは、フランス語で「メニューによって」を意味する「à la carte」が語源です。

àは「~で、~に、~によって」、laは定冠詞、carteは「メニュー、カード、はがき、地図」などの意味があります。アラカルトとは、コース料理ではないメニューから選んだ好みの一品料理のことを指します。対義語はコース料理や定食を意味するターブル・ドート(table d’hôte)と言います。

ごがくねこ
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フランス語のcarteは日本語のカルタやカルテと同じ語源で、カルタ(carta)はポルトガル語、カルテ(Karte)はドイツ語に由来する言葉です。

エスカルゴ Escargot

エスカルゴは、フランス語で「カタツムリ」を意味する「escargot」が語源です。

食用になっているカタツムリは10種類以上もあり、最も食されているのはリンゴマイマイ、もしくはescargot de Bourgogne(エスカルゴ・ド・ブルゴーニュ)と呼ばれている種類です。

エピ Épi

エピは、フランス語で「麦の穂」を意味する「épi」が語源です。

エピは深い切れ目が入った細長いフランスパンのことで、麦の穂のような形に焼き上がるため名付けられました。クープ(coupe)という切れ目を入れて作り、ちぎって食べやすいのが特徴です。

ごがくねこ
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日本ではベーコンやチーズが入っているのが有名ですね。

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オードブル Hors-d’œuvre

オードブルは、フランス語で「作品外、作品の他に」を意味する「hors-d’œuvre」が語源です。

horsは「外に, で」を意味する前置詞、œuvreは「作品、仕事、業績」を意味する女性名詞です。オードブルとは、西洋料理において最初に出される料理や前菜のことで、「メインではない料理」ということから「作品外」を意味するhors-d’œuvre(オードブル)と呼ばれるようになりました。食欲を促進させるのが目的で、英語では「前菜、食前酒」を意味するappetizer(アペタイザー)とも言います。

オムレツ Omelette

オムレツは、フランスのお菓子「オムレット(omelette)」の名前に由来します。

オムレットとは、薄いスポンジ生地を2つに折り、生クリームや果物を挟んだフランスのお菓子です。原型は古代ペルシャで発案され、16世紀頃からフランス語でomeletteと呼ばれるようになりました。英語のomeletもフランス語に由来し、世界各国に様々なバリエーションがあります。

ごがくねこ
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オムレツといえばふわふわのイメージがすが、フランス語のomletteの語源をさかのぼるとラテン語のlamella(薄い板)という言葉に由来し、もともと「薄いこと」を意味する言葉でした。

カフェ Café

カフェは、フランス語で「コーヒー」を意味する「café」が語源です。

本来はコーヒーを意味する言葉でしたが、コーヒーを提供する飲食店や喫茶店のことも指すようになりました。フランス語のcaféも借用語で、イタリア語のcaffèを経由し、最終的にはアラビア語のqahwa(カフア)に由来します。

カフェ・オ・レ Café au lait

カフェ・オ・レは、フランス語で「牛乳入りのコーヒー」を意味する「café au lait」が語源です。

au(オ)は前置詞と定冠詞、lait(レ)は「牛乳」を意味します。コーヒーと牛乳の割合は1:1が基本です。類似語の「カフェラテ」はイタリア語に由来する言葉で、ラテは牛乳のことです。

グラタン Gratin

グラタンは、フランス語で「おこげ、焦がすこと」を意味する「gratin」が語源です。

gratinは、「削り取る、引っ掻く」を意味する動詞gratterに由来し、おこげ自体のことや、鍋に貼りついたおこげを剥がすことから名付けられました。フランスのドーフィネ(Dauphiné)地方が発祥とされ、ホワイトソースにチーズやパン粉をかけて焼いたものが有名ですが、本来は表面を焦がした料理全般を指します。

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クルトン Croûton

クルトンは、フランス語で「パンの皮、クラスト」を意味する「croûte(クルート)」が語源です。

croûteという言葉に「小さいこと」を表す指小辞の-onをつけたのがcroûtonです。クルトンは、トーストしたパンの小片のことで、英語ではフランス語由来のcrust(クラスト)とも言います。

グルメ Gourmet

グルメは、フランス語で「食通、美食家」を意味する「gourmet」に由来します。

語源をさかのぼると、古フランス語のgroumet(ワイン商人、ワイン専門家、使用人)、grommes(下僕)、さらには中英語のgrom, grome(ボーイ、従者)に由来します。「ワイン通」から意味が拡張して「食通」のことを指すようになりました。英語もgourmetといいますが、フランス語から再輸入した形になります。

中英語gorm → 古フランス語grommes, groumet→ 英語groumet

単語が行ったり来たりしたせいか、正確な起源は明らかになっていません。似ている言葉に「大食い、食いしん坊」を意味するgourmand(グルマン)がありますが、こちらもgourmet(グルメ)との関係性は証明されていません。

クロワッサン Croissant

クロワッサンは、フランス語で「三日月」を意味する「croissant」が語源です。

croissantは、動詞croître(増加する、成長する)の現在分詞で、英語のcrescent(クレッセント)も同じ語源です。起源には諸説ありますが、13世紀頃にオーストリアで誕生したキフリ(kifli)という三日月の形のロールパンに関係するそうです。キフリはハンガリー語で「三日月」という意味があり、東ヨーロッパで古くから食されていたそうです。その後、フランスにも持ち込まれ、フランス語由来のクロワッサン(croissant)と呼ばれるようになりました。

コニャック Cognac

コニャックは、フランス・シャラント県にある「コニャック(Cognac)」地方の名前にちなんで名付けられました。

コニャックとは、ブドウを原料とするブランデーの一種で、コニャック地方の指定された地区で作られたものだけがコニャックと名乗ることができます。ちなみに、ブランデーは果実から作られる蒸留酒の総称で、オランダ語で「焼いたワイン」という意味があります(参照:オランダ語の外来語一覧)。

コロッケ Korokke

コロッケは、フランスの揚げ物「クロケット(croquette)」にちなんで名付けられました。

クロケットとは、小さい丸い揚げ物のことで、具材にはマッシュポテト、挽肉、魚介類、野菜などが使われています。croquetteという言葉の由来は、「かみ砕く」を意味するcroquerに、「小さいこと」を意味する指小辞の-ettteを合わせた言葉です。食べる時の「サクサク、バリバリ」という音に由来して名付けられたそうです。日本には明治時代に伝わり、トンカツ、カレーライスとともに日本三大洋食の一つになっています。

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コンソメ Consommé

コンソメは、フランス語で「完成された」を意味する「consommé」が語源です。

consomméは、consommer(完成する、消費する)の過去分詞です。コンソメは出汁(ブイヨン)に肉や野菜を加えて煮込んだ澄んだ琥珀色が特徴のスープで、トロミがあるものはポタージュ (potage)と言います。コンソメの種類は多様で、牛のコンソメは「コンソメ・ドゥ・ブフ」、鶏のコンソメは「コンソメ・ドゥ・ボライユ」、魚のコンソメは「コンソメ・ドゥ・ポワソン」と呼ばれています。

シェフ Chef

シェフは、フランス語で「料理の頭」を意味する「chef de cuisine」を省略した語です。

chefはフランス語で「長(おさ)、頭(かしら)、リーダー」、cuisineは「料理、台所」などの意味があります。英語のchief(チーフ)と同じ語源です。

シャトーブリアン Chateaubriand

シャトーブリアンは、政治家・作家のフランソワ=ルネ・ド・シャトーブリアン(François-René de Chateaubriand)の名前に由来します。

シャトーブリアンは、分厚い牛ヒレ肉を使ったステーキの一種です。一説によると、19世紀初頭にシャトーブリアンが料理長に命じて作らせたことに由来するそうですが、諸説あり定説はありません。他説では、牧畜で有名なフランスの街「シャトーブリアン(Châteaubriant)」の名前に由来しているそうです。

シャンパン Champagne

シャンパンは、フランスのシャンパーニュ(Champagne)地方で作られる発泡性ワインです。

champagneは古フランス語で「広々とした土地、田舎」という意味があり、英語のcampaign(運動、遠征、キャンペーン)と同じ語源です。日本語ではかつて「三鞭酒」と表しました。

ショコラティエ Chocolatier

ショコラティエは、フランス語で「チョコレート」を意味する「chocolat」と「~する人」を意味する接尾辞「-ier」が合わさった言葉です。

ショコラティエ(chocolatier)は男性形で、女性形はショコラティエール(chocolatière)と言います。ショコラティエは語源の通り、チョコレートからデザートやお菓子を作る職人のことを指します。

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ソテー Sauté

ソテーは、フランス語で「跳んだ」を意味する「sauté」が語源です。

sautéは「跳ぶ、飛び上がる」を意味する動詞sauterの過去分詞です。ソテーとは高温で素早く炒める調理法のことで、フライパンの上で油や具材が飛び跳ねることに由来します。

ソムリエ Sommelier

ソムリエは、フランス語で「荷馬車の担当者」を意味する「sommelier」が語源です。

sommeは「荷物」、ierは「職業名」を表す接尾辞です。もともとワインや飲食物を積んだ荷馬車の担当者のことを指してた言葉で、後にワインの専門家のことも指すようになりました。ソムリエは男性形で、女性形はソムリエール(sommelière)と言います。

デミグラスソース Sauce demi-glace

デミグラスは、フランス語で「半分煮詰める」を意味する「demi-glace」が語源です。

demiは「半分」、glaceは「氷」という意味で、料理用語では「煮詰める、煮こごり、濃縮汁」などのことも意味します。ドミグラスソースやドビソースとも呼びます。

トリュフ Truffe

トリュフは、フランス語のtruffeに由来します。

フランス語では「犬の鼻」という意味もあり、語源をさかのぼるとラテン語で「腫れ、こぶ、塊」を意味するtuberという言葉に由来します。トリュフは、世界三大珍味の一つに数えられる、独特の芳香を持つ塊状のキノコで、「キッチンのダイヤモンド」とも称されています。日本語では西洋松露(せいようしょうろ)と呼ばれています。

バゲット Baguette

バゲットは、フランス語で「細い棒、杖」を意味する「baguette」に由来します。

語源をさかのぼると、イタリア語のbacchetta(細い棒)や、ラテン語のbaculum(棒、杖)に由来します。フランスパンの一種で、18世紀頃から広く食されるようになりました。フランスパンの種類は豊富で定義も細かく、バゲットは「重さ300gから400g前後、長さ70cmから80cm前後」のものを指すそうです。細かいですね。

ごがくねこ
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ちなみに2022年現在、バゲットはフランス政府によって無形文化遺産に推薦されています。

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パティシエ Pâtissier

パティシエは、「ペイストリーを作る」を意味する「pâtisser」と「~する人」を意味する接尾辞「-ier」が合わさった言葉です。

pâtisserは、pâté(練り物、パテ)、pâte(パイ生地)、pâtes(パスタ)などと同じ語源です。もともと教会などでパンや焼き菓子を作る職人のことを指した言葉で、現在では洋菓子職人全般のことを指すようになりました。パティシエは男性形で、女性形はパティシエール(pâtissière)と言います。

ピーマン Piment(poivron)

ピーマンは、フランス語で「トウガラシ」を意味する「piment」が語源です。

ピーマンはナス科トウガラシ属に分類されている唐辛子の一種です。洋食化が進んだ明治時代に日本に持ち込まれ、フランス語でトウガラシを意味するpimentと呼ばれるようになりました。フランス語でピーマンはpoivron(ポワブロン)と言います。英語では、bell pepper(ベルペッパー)、sweet pepper(スイートペッパー)、green pepper(グリーンペッパー)などと呼ばれています。

ごがくねこ
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ちなみにピーマンの変種のパプリカ(paprika)はハンガリー語、唐辛子の一種のハラペーニョ(jalapeño)はスペイン語の外来語です。

ビュッフェ Buffet

ビュッフェは、フランス語で「食器棚、立食パーティ、簡易食堂」を意味する「buffet」が語源です。

もともと、食器棚に並べられた料理を、各自が自由に取り分ける「立食スタイル」のことを指していた言葉です。似ている言葉に「バイキング」がありますが和製外来語なので海外では通じません。食べ放題は、フランス語ではbuffet à volonté、英語ではbuffetやall-you-can-eat、北欧ではスウェーデン語で「バター付きパンと食卓」を意味するスモーガスボード(smörgåsbord)とも呼ばれています。

ブイヨン Bouillon

ブイヨンは、フランス語で「沸騰する」を意味する「bouillir(ブイイール)」に、接尾辞の「-on」が合わさった言葉です。

一般的には肉や野菜のだし汁のことを指しますが、広義では語源通り沸騰させた出汁全般のこともブイヨンと呼びます。英語ではsoup stock(スープストック)やbroth(ブロス)などと言います。

フォワグラ Foie gras

フォワグラは、フランス語で「肥えた肝臓」を意味する「foie gras」が語源です。

foieは「肝臓」、grasは「脂肪、肥満」を意味します。フォワグラは強制的に太らせたガチョウの肝臓で、起源は紀元前約2500年の古代エジプトにまでさかのぼります。その後、地中海やヨーロッパに伝わり、現代ではキャビア、トリュフと共に世界三大珍味の1つになっています。

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フォン Fond

フォンは、フランス語で「基礎、土台、底、奥」を意味する「fond」が語源です。

さらにさかのぼると、ラテン語で「底、基」を意味するfundusに由来します。フォンはフランス料理の下味やベースで使う代表的な出汁です。類似語のブイヨン(bouillon)との違いは、一般的にブイヨンが「スープ」の出汁になるのに対して、フォンは「ソース」のベースになる点です。フォンの種類は豊富で、大まかに区分すると、そのまま煮込む白色系のfond blancと、焼いてから作る褐色系のfond brunの2つに大別されます。

フォン・ド・ヴォー Fond de veau

フォン・ド・ヴォーは、フランス語で「子牛の土台」を意味する「fond de veau」が語源です。

fond(フォン)は「基礎、土台」、veau(ヴォー)は「子牛」を意味します。仔牛の肉や骨を香味野菜と炒め、長時間煮込んで作った出汁で、数あるフォンの中の一種です。

ポタージュ Potage

ポタージュは、フランス語で「スープ(全般)」を指す「potage」が語源です。

potageは「鍋」を意味するpotと、名詞を作る接尾辞「-age」が組み合わさった言葉で、もともと「鍋に入っているもの」のような意味がありました。日本語では「澄んだスープ」のことを「コンソメ」、「濁ったとろみのあるスープ」を「ポタージュ」と区別しています。

ごがくねこ
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日本ではコーンポタージュが有名ですね。

ポトフ Pot-au-feu

ポトフは、フランス語で「火にかけた鍋」を意味する「pot-au-feu」が語源です。

potは「鍋、壺」、feuは「火」を意味します。ポトフは、鍋の中にかたまりのままのお肉や野菜を入れ、香辛料を加えて長時間煮込む、伝統的な家庭料理です。具材は牛肉・ニンジン・タマネギなど様々ですが、ジャガイモなどデンプン質が多い野菜は避けられています。

マヨネーズ Mayonnaise

マヨネーズは、地中海に位置するスペイン・メノルカ島の地名「マオー=マオン(Maó-Mahón)」に由来するとされています。

語源には諸説ありますが、1756年頃、フランスが当時イギリス領だったメノルカ島に侵攻した際に「マオンのソース」として本土に持ち帰ったことに由来するそうです。mayonnaiseという言葉は、18世紀頃にはフランス語の料理本に登場していたそうですが、それ以前から油・酢・卵を使った同様のソースは存在していました。

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マロン Marron

マロンは、ブナ科クリ属の木の一種「ヨーロッパグリ(châtaignier)」もしくはムクロジ科トチノキ属の「セイヨウトチノキ(marronnier)」の実のことを指します。

少しややこしいですが、フランス語ではヨーロッパグリの木をシャテニエ(châtaignier)、その実をシャテーニュ(châtaigne)と呼びます。シャテーニュはイガの中に実が何個か入っているクリのことで、このシャテニエの実が日本のクリにあたります。一方で、セイヨウトチノキは、英語でhorse-chestnut(ウマグリ)と言うように、クリの仲間と誤解されたことから名付けられたムクロジ科トチノキ属の植物です。ヨーロッパグリとは別種です。フランス語では、セイヨウトチノキの木はマロニエ(marronnier)、その実をマロン(marron)と呼びます。もともとマロンは栃の実(トチノミ)のことを指していたようですが、栃の実のように大きなクリのこともマロンと呼ぶそうです。

参照:marron – Wiktionary

ちなみに、英語ではクリのことをマロンとは呼ばず、chestnut(チェスナット)と言います。英語でmarron(マロン)と言うと「食用ザリガニ」のことを指します。

ムニエル Meunière

ムニエルは、フランス語で「粉屋の妻」を意味する「meunière」が語源です。

meunièreは「製粉の、製粉業者、粉屋」を意味するmeunier(ムニエル)の女性形です。魚の切り身に小麦粉をまぶしてバターでカリっと焼き上げ、仕上げにレモン汁を振りかける料理方法のことを指します。

メニュー Menu

メニューは、フランス語で「定食、コース料理、献立」を意味するmenu(ムニュ)に由来します。

フランス語でmenuというとコース料理や定食の献立表のことを指します。対義語は一品料理一覧のcarte(カルト)です。語源をさかのぼると、ラテン語で「小さい」を意味するminutus(ミヌトゥス)に由来し、この言葉はフランス語で「分、短時間」を意味するminute(ミニュット)や、英語のminute(分、瞬間、微小な)の語源にもなっています。

ラクレット Raclette

ラクレットは、フランス語で「削るもの」を意味する「raclette」が語源です。

racletteは「削る」を意味するracler(ラクレ)と、「小さいこと、女性化」を表す接頭辞の-etteを組み合わせた言葉です。スイスやフランス・サヴォア地方の伝統料理で、チーズの断面を熱で溶かしてジャガイモなどと共に食べます。

ラタトゥイユ Ratatouille

ラタトゥイユは、フランス語やオック語で「かき混ぜる」を意味する「touiller」に由来します。

ラタトゥイユは玉ねぎ、ナス、ズッキーニなどの夏野菜をニンニクとオリーブオイルで炒め、トマトと香草を加えて煮込んだフランス南部の郷土料理です。口語で「ごった煮、粗末な料理」という意味もあります。

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ルー Roux

ルー(ルウ)は、フランス語で「赤茶色の」を意味する「roux」が語源です。

ルーは小麦粉をバターで炒めた料理のベースとなるソースのことです。日本語ではカレーのルーが有名ですが、フランスでは料理に応じて、弱火で色を付けないように炒めるroux blanc(白いルー)、少し色付くように炒めるroux blond(ブロンド色のルー)、少し焦げ目がつくように炒めるroux brun(茶色のルー)が区別されています。

レストラン Restaurant

レストランは、フランス語で「回復する食事」を意味する「restaurant」に由来します。

restaurantはフランス語で「回復させる、元気づける」を意味する動詞restaurerの現在分詞形です。16世紀は「回復する食事」という言葉の通り「栄養価の高いスープ」のことを指していました。1765年のパリでお店で初めて提供され、それ以降、このよう栄養価が高い料理を出す飲食店を「レストラン」と呼ぶようになりました。

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まとめ

今回は、「日本語になったフランス語由来の外来語(食べ物・料理・食事全般)」を一覧形式でご紹介しました。紹介した単語の中にはフランス語だけが語源ではないものもありますが、日本語にはフランス語経由、もしくはフランス語の発音で伝わったため「フランス語の外来語」に区分しています。

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