日本語で「印象がいい」「第一印象」「強い印象を受けた」などとよく言いますよね。英語でも同じような表現がありますが、文脈によって使う単語が少し変わります。
いちばん基本的なのは「impression」です。「a good impression(良い印象)」「make a strong impression(強い印象を与える)」のように使われます。「first impression(第一印象)」という言い方もそのまま通じます。つまり「印象」という言葉の中心になるのが「impression」です。
たとえば「She made a good impression on me」と言えば、「彼女は私によい印象を与えた」という意味になります。逆に「I was impressed by her kindness」と言うと、「彼女の優しさに感動した・印象を受けた」といった少し感情的なニュアンスになります。この「impressed」は受け身で「心に残った」という気持ちを表す便利な表現です。
また、「impression」は人だけでなく、場所や出来事にも使えます。「The city left a great impression on me(その街は強い印象を残した)」のように、心に残る体験全般に使える言葉です。
面白いのは、「impression」が「印象」だけでなく「ものまね」という意味でも使われること。「He did an impression of the teacher」と言えば、「彼は先生のものまねをした」という意味になります。言葉のイメージを「心に刻む」「写し取る」という共通点があるからかもしれません。
英語で「印象」を表すときは、「誰が誰にどんな印象を与えたのか」「自分がどんなふうに感じたのか」を意識して使い分けると良いかもしれません。「impression」は、人の心に残る小さな足跡のような言葉ですね。
