日本語の「よろしく」はとても便利な言葉ですよね。初対面のあいさつでも、お願いごとをするときでも、別れ際の一言にも使えます。でも英語には、これひとつで同じ意味を表す言葉はありません。状況ごとに違う表現を使い分ける必要があります。
たとえば初対面の場面。「はじめまして。よろしくお願いします」は英語で「Nice to meet you.」が自然です。ここでは「よろしく」は「お会いできてうれしいです」という気持ちを表すので、直訳ではなく感情を伝える言い方になるわけです。
仕事などで「今後ともよろしくお願いします」と言いたいときは、「I look forward to working with you.(一緒に仕事できるのを楽しみにしています)」がよく使われます。メールでも使いやすく、丁寧で温かみのある表現です。
友人に何かを頼むときの「よろしくね」は、「Thanks in advance.(先にお礼を言っておくね)」や「Please take care of it for me.(よろしく頼むよ)」のように言えます。頼み方によって、少しカジュアルにもフォーマルにもできます。
また、人に伝言をお願いするときの「〇〇さんによろしく」なら、「Say hello to 〇〇 for me.」を使います。たとえば「お母さんによろしくね」と言いたいときは「Say hello to your mom for me.」となります。
まとめると、日本語の「よろしく」の英語の直訳はありません。状況によって「Nice to meet you」「I look forward to」「Thanks in advance」「Say hello to~」など、いくつもの表現に分かれています。場面に応じて、適切な表現を選ぶことが大切ですね。
