日本語の「様子」はとても便利な言葉で、「見た目」「状態」「雰囲気」「行動」など、幅広い意味を持ちます。英語では一語で完全に置き換える言葉はなく、文脈によって「appearance」「situation」「manner」「look」などを使い分けます。
まず、見た目や外見の「様子」を表す場合は「appearance」が適切です。「He looks nervous in his appearance(見た感じ、彼は緊張しているようだ)」のように使います。ただし、日常会話ではもっとシンプルに「He looks nervous(彼は緊張しているように見える)」と言う方が自然です。「look」が「~のように見える」という感覚的な「様子」を表す言葉になります。
状況や物事の進み具合といった「様子」は、「situation」や「state」が合います。「the current situation(現在の様子・状況)」や「the state of the project(プロジェクトの進行状況)」のように、少し客観的に使われる表現です。
行動や態度の「様子」を言いたいときは、「manner」や「way」を使います。「She spoke in a calm manner(彼女は落ち着いた様子で話した)」や「the way he walks(彼の歩き方、歩く様子)」のように、振る舞いや雰囲気を伝えます。
また、「~の様子を見に行く」といった場合は、「check on」や「see how ~ is doing」を使います。「I’ll check on her later(あとで彼女の様子を見に行く)」のように、相手の状態を気にかける気持ちを込めて言うことができます。
このように、「様子」は英語では一言で済まない分、どんな様子なのかを具体的に言い表すことが求められます。だからこそ、英語を使うときに「見た目なのか」「状況なのか」「態度なのか」を意識すると、より伝わりやすくなります。
