英語の「lend」と「borrow」の違いって?

スポンサーリンク

英語学習者がよく間違いやすい単語のひとつが「lend」と「borrow」です。どちらも「貸す・借りる」という意味に関係していますが、使い方が逆になるので注意が必要です。

まず「lend」は「貸す」という意味です。自分が相手に物を渡すときに使います。たとえば「Can you lend me your pen?」という文は「(あなたは)私にペンを貸してくれますか?」という意味です。この場合、自分は借りる側ですが、文の中では相手に貸してもらうことを頼んでいるので「lend」を使います。

一方で「borrow」は「借りる」という意味です。自分が他人から物をもらうときに使います。「Can I borrow your pen?」は「(私は)ペンを借りてもいいですか?」となり、こちらは自分が借りる立場です。ポイントは、動詞の方向です。「lend」は自分→相手、「borrow」は相手→自分、と覚えると混乱しにくいです。

面白いのは、英語ではこの二つを混同すると意味が通じなくなることがある点です。「I want to borrow you my book」と言ってしまうと「私はあなたに本を借りさせたい」という不自然な意味になってしまいます。正しくは「I want to lend you my book(あなたに私の本を貸したい)」です。

実はこの混乱は、日本語では「貸す・借りる」を動作主によって区別する必要がないため起こりやすいとされています。英語では「誰が誰に」という関係が動詞に表れるので、意識して使い分けることが大切ですね。

覚え方のコツとしては、手のイメージを使う方法があります。自分の手から相手に渡す→「lend」、相手の手から自分に受け取る→「borrow」。たったこれだけで、自然に使い分けられるようになるはずです。

小さな違いですが、このルールを知っていると英語の会話も楽になります。ちょっとしたコツを意識して、日常会話に取り入れてみてください。

タイトルとURLをコピーしました