日本語の「友情」にあたる英語は「friendship(フレンドシップ)」です。とてもよく知られた単語ですが、その背景にある感覚には、英語らしい温かさと率直さがあります。
「friendship」は単に「友達であること」ではなく、信頼や思いやりを含んだ関係を指します。たとえば「a strong friendship(強い友情)」や「build a friendship(友情を築く)」のように使われます。この「build(築く)」という動詞が使われるのが興味深いところで、友情は自然にできるだけでなく、時間をかけて育てるものだという感覚が込められています。
また、友情を表す英語の表現には、感情の深さや距離感を伝えるものもあります。「true friend(本当の友達)」や「best friend(親友)」などはおなじみですが、「close friend(親しい友人)」という表現もよく使われます。逆に、少し距離のある知り合いには「acquaintance(知人)」という言葉が使われます。
英語では友情を表すときに、率直な言葉で気持ちを伝えるのも特徴です。「I’m lucky to have a friend like you.(あなたのような友達がいて幸運だ)」や「Thank you for your friendship.(あなたの友情に感謝します)」のようなフレーズは、少し照れくさいようでも、英語では自然に受け入れられる表現です。
一方で、友情の終わりやすれ違いを描くときにも「friendship」という言葉がよく登場します。「Their friendship faded over time(彼らの友情は時とともに薄れた)」というように、友情も生き物のように変化していくものとして捉えられます。
「friendship」は、温かさだけでなく、時間とともに形を変える人間関係そのものを表しているのかもしれませんね。
