日本語の「恥ずかしい」は、一見シンプルな言葉ですが、実はさまざまな気持ちを含んでいます。「照れる」「みっともない」「申し訳ない」など、状況によって微妙に意味が変わるのです。英語ではその違いに応じて、いくつかの単語を使い分けます。
まず、最も一般的なのは「embarrassed」です。人前で失敗したり、注意を引かれて赤面したりするときに使います。「I was so embarrassed when I fell in front of everyone(みんなの前で転んで、本当に恥ずかしかった)」のように、ちょっとした失敗に対して使う自然な表現です。
次に、「ashamed」はもう少し深い感情を表します。自分の行動に対して「悪いことをしてしまった」と感じるときに使います。「I’m ashamed of what I said(自分の言ったことを恥じている)」というように、道徳的な意味の「恥ずかしさ」に近い言葉です。
一方、「shy」は性格としての「恥ずかしがり屋」を表します。「She is shy around new people(彼女は初対面の人の前では恥ずかしがる)」のように、人との関わりに慎重な性格を指すときに使います。
また、軽い「照れ」や「ちょっと気まずい」という場面では「It’s awkward」も便利です。「It was an awkward moment(気まずい瞬間だった)」のように、失礼ではないけれど場の空気が少し照れくさいときに使われます。
このように、「恥ずかしい」と一言で言っても、英語では「embarrassed」「ashamed」「shy」「awkward」などに分かれます。どの「恥ずかしさ」なのかを意識して選ぶと、気持ちをより正確に伝えられるようになります。
「恥ずかしい」は人の温かさや繊細さが表れる言葉でもあります。英語で自分の気持ちを表すときも、そのニュアンスを大切にしたいですね。
