日本語の「いってきます」はとても日常的な言葉ですが、実は英語にはぴったり対応する表現がありません。家を出るときに「いってきます」と言い、残る人が「いってらっしゃい」と返す。このやりとり自体が日本的な文化なんです。では、英語ではどのように言えばよいのでしょうか。
まず、最も自然な言い方は「I’m leaving now.(今出るね)」や「I’m off.(行ってくるね)」です。「I’m off.」はとてもカジュアルで、家族や友人との会話にぴったりです。もう少し丁寧に言いたい場合は「I’m heading out now.」や「I’m going out for a bit.(ちょっと出かけてくる)」もよく使われます。
出かける目的を添えるのも自然です。「I’m going to work.(仕事に行ってきます)」「I’m going shopping.(買い物に行ってきます)」のように言えば、相手にも状況が伝わります。
一方、残る側の「いってらっしゃい」にあたる表現もいくつかあります。よく使われるのは「Have a good day!(よい一日を!)」や「Take care!(気をつけてね)」です。家族同士なら「See you later!(またあとでね)」や「Bye, have fun!(楽しんできてね)」なども温かい言葉として使われます。
つまり、「いってきます」は英語では決まった定型句がなく、状況に応じていくつかの言葉を組み合わせて表現します。それぞれの言葉には「出かける」「別れる」「気遣う」といった意味が込められており、日本語の「いってきます/いってらっしゃい」と同じように、相手への思いやりを伝える役割を果たしています。
言葉の形は違っても、「また会おうね」という気持ちは世界共通。英語で出かけるときも、ちょっとだけその温かさを意識して言葉を選んでみるといいかもしれませんね。
