日本語の「機会」は、何かをするチャンスやタイミングを意味します。英語でいちばん近い言葉は「opportunity(オポチュニティ)」です。ただし、「chance」や「occasion」など、似た言葉もあり、それぞれ少しニュアンスが違います。
「opportunity」は、努力や準備のうえで得られる「良い機会」を指します。たとえば「I had an opportunity to study abroad(留学する機会があった)」や「This job is a great opportunity for me(この仕事は私にとってよい機会です)」のように、前向きで価値のあるチャンスという印象があります。ビジネスやフォーマルな場面でもよく使われます。
一方で「chance」は、もう少しカジュアルで、偶然や運に近い「きっかけ」を表します。「I met her by chance(偶然彼女に会った)」や「Give me a chance!(チャンスをください!)」のように、日常会話ではこちらが自然です。努力というよりは、タイミングや偶然の要素が強い言葉です。
「occasion」は、特別な出来事や場面という意味で使われます。「on this special occasion(この特別な機会に)」や「a formal occasion(格式ある場)」のように、儀式的・公式な雰囲気を持っています。「opportunity」や「chance」と違い、「できごと」としての「場」を強調する言葉です。
また、「機会があればまた会いましょう」は英語で「Let’s meet again if we get the chance」や「if we have the opportunity」と言えます。前者は気軽に、後者は丁寧に聞こえます。
まとめると、日本語の「機会」は英語では一語で置き換えるのが難しく、文脈によって「opportunity」「chance」「occasion」を使い分けます。偶然・努力・場面のどれを強調したいかによって言葉が変わるんですね。
