「断食」は英語で「fasting(ファスティング)」と言います。動詞では「to fast」で、「I’m fasting today(今日は断食しています)」のように使います。この言葉は古くから宗教的な習慣としても、近年の健康法としても使われている表現ですね。
もともと「fasting」は宗教的な行為として始まりました。キリスト教では復活祭前の「Lent(四旬節)」に食を控える期間があり、イスラム教では「Ramadan(ラマダーン)」に日の出から日没まで断食を行います。このように、「to fast」は単なる食事制限ではなく、祈りや精神的な浄化と結びついていることが多いんですね。
一方、現代では健康や美容のための「intermittent fasting(断続的断食)」も人気があります。たとえば「16 hours fasting(16時間断食)」のように、一定の時間だけ食事を控える方法です。「fasting」には「一切食べない」という意味だけでなく、「一定時間食べない」という軽いニュアンスも含まれるようになりました。
また、関連する表現として「break the fast(断食を終える)」があります。実は「breakfast(朝食)」という言葉もここから来ており、「断食を破る食事」という意味なんです。夜のあいだ食べ物を口にしない状態を「断食」とみなし、朝にそれを「break(破る)」というわけですね。
つまり、「fasting」という言葉は、身体的な行為でありながら、文化や宗教、そして生活習慣の一部としても根づいています。「食べないこと」の背景にある考え方や歴史の深さも面白いですね。
