日本語の「晴れ」は、天気のことを指すのはもちろん、気分や雰囲気が明るいときにも使われます。英語では「sunny(サニー)」や「clear(クリア)」が基本的な訳になりますが、場面によって使い分けが必要です。
まず天気を表すときは、「It’s sunny today(今日は晴れです)」が最も一般的です。太陽が出ていて明るい、というニュアンスですね。一方、「It’s clear today」は雲が少なく空がすっきりしている状態を表します。夜空に星がよく見えるときも「The sky is clear tonight」と言えます。つまり、「sunny」は日差し、「clear」は空模様に焦点を当てた表現です。
また、天気の回復を表すときは「The weather cleared up(天気が晴れた)」という言い方をします。「clear up」には「片づく」「解決する」という意味もあるので、「My mind cleared up(気持ちがすっきりした)」のように、比喩的にも使えます。
気分が明るい、表情が晴れやかといった意味では「bright」や「cheerful」が自然です。「She has a bright smile(彼女は明るい笑顔をしている)」や「He looks cheerful today(今日は機嫌がよさそう)」といったように使います。日本語の「心が晴れる」に近いのは「feel relieved(ほっとする)」や「feel refreshed(気持ちが晴れやかになる)」です。
つまり、「晴れ」は英語で一言では言い切れない言葉です。「sunny」「clear」「bright」「cheerful」など、文脈に合わせて選ぶ必要があります。日本語の「晴れ」は天気と心の両方を表す豊かな言葉ですが、英語でもそれぞれ言い分けているのが面白いですね。
