「曇り空」は、どんよりした空や、太陽が隠れている空を指しますよね。英語では「cloudy sky」や「overcast sky」と言いますが、実はそれぞれ少し違うニュアンスがあります。
「cloudy」は「雲が多い」という意味で、部分的に太陽が見えることもあります。「It’s cloudy today.(今日は曇りです)」という表現はとても一般的で、天気予報でもよく使われます。軽い曇りや、まだ明るさが残る空のイメージです。
一方、「overcast」はもう少し重たい曇り空を指します。空全体が雲に覆われ、太陽がほとんど見えない状態です。「The sky is overcast.(空は一面の雲に覆われている)」というと、しっとりした、少し憂うような天気を思わせます。
似たような表現に「gray sky」や「gloomy sky(暗い空)」もあります。「gray sky」は単純に色の印象を伝える言い方で、「gloomy sky」は気分まで暗く感じるような曇りを表します。英語では天気の表現が感情と結びつくことが多く、「gloomy day」と言うと「気分が沈むような日」という意味にもなります。
また、曇り空の下での光の状態を言いたいときは、「It’s dim outside(外は薄暗い)」や「The sun is hidden behind the clouds(太陽が雲に隠れている)」といった表現もあります。
つまり、「曇り空」を英語にするときは、ただ「cloudy」だけでなく、雲の厚さやそのときの雰囲気に合わせて言葉を選ぶことができます。天気の表現ひとつ取っても、細かなニュアンスの違いがあるのは面白いところですね。
