「虹」は英語で「rainbow(レインボー)」と言います。直訳すると「雨の弓」で、その名の通り、雨のあとに空にかかる弧のような光の帯を指します。とても身近な自然現象ですが、英語では詩や比喩、文化の中にも深く根づいています。
まず、日常的な表現では「a rainbow appeared after the rain(雨のあとに虹が出た)」のように使われます。「double rainbow(二重の虹)」という言葉もあり、めったに見られない現象として幸運の象徴とされることもあります。
虹の七色は英語で「red, orange, yellow, green, blue, indigo, violet」と言います。この順番を覚えるために「ROYGBIV(ロイ・ジー・ビブ)」という略語が使われることもあります。ただし、国や文化によっては虹の色の数が異なることもあり、日本の「七色の虹」という感覚は英語圏では必ずしも共通ではありません。
「rainbow」は希望や多様性の象徴としてもよく使われます。「There’s a rainbow after the storm(嵐のあとには虹が出る)」という言葉は、「つらいことのあとにはきっと良いことがある」という意味のたとえです。また、LGBTQ+の象徴として「rainbow flag(レインボーフラッグ)」が使われるように、虹は「いろいろな違いを受け入れる」というメッセージも持っています。
さらに、「chasing rainbows(虹を追いかける)」という表現は、「叶いそうにない夢を追う」という意味の比喩になります。美しいけれどつかめない虹のイメージから生まれた表現です。
英語の「rainbow」は、自然の美しさだけでなく、人の希望や夢を表す言葉でもあります。空に虹を見つけたとき、英語で「Look, a rainbow!」と言ってみると、その響きの中にも少し明るい気持ちが宿るかもしれませんね。
