日本語の「卒業」は、学校を終えるときだけでなく、「何かを一区切りにする」という比喩的な意味でもよく使われます。英語でも同じように「graduate」という言葉が中心になりますが、使い方には少し注意が必要です。
まず基本形は「graduate」です。「I graduated from high school(高校を卒業しました)」のように、「from」をつけて使います。「I graduated university」とは言わず、「I graduated from university」が正しい形です。また、名詞として「graduation(卒業)」もよく使われ、「graduation ceremony(卒業式)」や「graduation day(卒業の日)」という言い方があります。
アメリカやイギリスでは、卒業式が人生の節目としてとても大切にされています。帽子とガウンを身につけて、最後に「tassel(帽子の房)」を左右に動かすのが伝統的な儀式です。英語では「throw your cap in the air(帽子を空に投げる)」という表現もあり、卒業の喜びを象徴しています。
また、「卒業する」を比喩的に使いたいときは、「move on(前進する、切り替える)」や「be done with(終える)」を使います。「I’ve graduated from video games(ゲームはもう卒業した)」という言い方も通じますが、少しユーモラスな響きになります。より自然に言うなら「I’ve moved on from video games(もうゲームからは離れた)」や「I’m done with that phase(その時期は終わった)」を使います。
英語の「graduate」には、「次のステップへ進む」という前向きな響きがあります。単に「学校を終える」だけでなく、「成長して新しい段階に入る」という意味も感じられます。日本語の「卒業」と同じように、人生の節目を静かに祝う言葉なんですね。
