日本語の「薬」は、英語で「medicine」や「drug」と言います。ただし、この二つは似ているようで使い方が少し違います。
まず「medicine(メディスン)」は、病気を治したり、症状を和らげたりするために使う薬全般を指します。「take medicine(薬を飲む)」や「cough medicine(せき止め)」など、日常的で穏やかな表現です。病院や薬局で使うときは、ほとんどがこの「medicine」です。
一方で「drug(ドラッグ)」は、もっと広い意味を持ちます。医療用の薬を指すこともありますが、「illegal drugs(違法薬物)」のように、麻薬や依存性のある物質を意味する場合もあります。そのため、日常的に「I took some drugs」と言うと、ちょっと誤解されることもあります。病気の薬の話をするときは、「medicine」を使うのが安全です。
また、処方薬のことは「prescription medicine」または「prescription drug」、市販薬は「over-the-counter medicine(略してOTC)」と呼びます。文字どおり「カウンター越しに買える薬」という意味です。
細かい種類を表す言葉もあります。「pill(錠剤)」「tablet(タブレット)」「capsule(カプセル)」など形によって呼び方が変わります。また、「ointment(軟膏)」「eye drops(目薬)」など、使い方でも言葉が分かれます。
英語には「Laughter is the best medicine(笑いは最高の薬)」ということわざがあります。これは「笑うことは心と体を癒やす力がある」という意味です。「medicine」という言葉には、ただの薬品以上の「癒やし」や「回復」のイメージが込められていますね。
