「さつまいも」は英語で「sweet potato」と言います。直訳すると「甘いじゃがいも」ですが、もちろん実際にはじゃがいもとは別の植物です。アメリカ南部やアジアなど、世界中で親しまれている食べ物です。
英語では地域によって呼び方や食べ方にも違いがあります。アメリカでは「sweet potato」は主にオレンジ色の柔らかい品種を指し、感謝祭(Thanksgiving)では「sweet potato pie(スイートポテトパイ)」や「candied yams(砂糖で煮たさつまいも)」として食卓に並びます。ここで出てくる「yam(ヤム)」という言葉もややこしいのですが、アメリカでは実際のヤム(アフリカ原産の別の芋)ではなく、「sweet potato」とほぼ同じ意味で使われることが多いです。
一方、日本の「さつまいも」は種類が豊富で、甘みが強くねっとりした食感のものが多いですよね。英語では「Japanese sweet potato」と呼ばれることがあり、海外でも人気があります。特に皮が紫色で中が黄色い品種は「purple-skinned sweet potato」や「Satsumaimo」としてそのまま名前で紹介されることもあります。
料理の表現も面白いところです。「baked sweet potato(焼きいも)」「roasted sweet potato(オーブンで焼いたいも)」「steamed sweet potato(蒸しいも)」など、調理法によって言い方が変わります。海外では焼くよりもマッシュしたり、スープやデザートに使うことが多いようです。
つまり、「sweet potato」は単なる食材名ではなく、国ごとに少しずつ違うイメージを持っています。日本のホクホクした焼きいもを想像しながら「sweet potato」と言うと、英語でもほんのり温かい気持ちになれるかもしれませんね。
