日本語の「課」は、会社や学校などでよく使われる言葉ですが、英語では状況によって訳し方が変わります。一つの単語で完全に対応するものはないので、文脈に合わせて表現を選ぶことが大切です。
まず、会社などの組織の「課」は「section」や「department」で表されます。「sales section(営業課)」や「personnel department(人事課)」のように使います。一般的に「department」は大きめの部署、「section」はその中の一部や小さな単位を指すことが多いです。たとえば「the accounting department(経理部)」の中に「accounts payable section(買掛課)」がある、というイメージです。
学校での「課」は、学習内容の区分として使われます。この場合は「lesson」や「unit」が合います。「Lesson 3(第3課)」や「Unit 5(第5課)」といった形で、教科書や教材によく出てきます。英語圏では「chapter(章)」を使うこともありますが、より一般的なのは「lesson」です。
また、「課す」という動詞の意味で使うときは、「assign」や「impose」を使います。「宿題を課す」は「assign homework」、「税を課す」は「impose a tax」となります。
つまり、「課」は英語では「section」「department」「lesson」「assign」など、状況ごとに分けて表す必要があります。逆に言えば、日本語の「課」という言葉には、組織・学び・責任といった多様な意味が詰まっているとも言えますね。
