日本語の「家庭」は、家族が一緒に暮らす場所を指すだけでなく、「家族関係」や「家庭的な雰囲気」といった温かい意味も含んでいます。英語では「home」と「family」という2つの言葉がよく使われますが、どちらも文脈によって使い分ける必要があります。
まず、「home」は物理的な「家」だけでなく、「心が落ち着く場所」という感覚的な意味を持ちます。「I’m home(ただいま)」や「There’s no place like home(我が家にまさる場所はない)」のように、安心感やぬくもりを表す言葉です。そのため「家庭的な雰囲気」と言いたいときは「a homely atmosphere」や「a warm home life」と表現できます。
一方で「family」は、「家族」という人の集まりそのものを指します。「family life」は「家庭生活」という意味で、家族関係や日常の営みを中心にした言葉です。たとえば「He values his family life(彼は家庭を大切にしている)」や「She comes from a big family(彼女は大家族の出身だ)」のように使います。
また、「broken home」は「家庭崩壊した家庭」や「両親が離婚した家庭」を意味しますが、これは「home」が物理的な家というより、「家族がともに暮らす場」の象徴になっている例です。
さらに、「家庭的な人」と言いたいときは「family-oriented」や「domestic」という言葉が使えます。「He is very family-oriented(彼はとても家庭的だ)」のように、家族を大切にする性格を表すことができます。
