日本語の「民泊」は、旅行者が一般の家庭や個人の住宅に宿泊するスタイルを指します。英語ではこれに近い言葉がいくつかありますが、最も一般的なのは「vacation rental(バケーションレンタル)」や「home stay(ホームステイ)」です。ただし、使われ方には少し違いがあります。
「vacation rental」は、旅行者が短期間借りる宿泊施設を広く指す言葉です。Airbnbのようなサービスで貸し出されている部屋や家もこれに含まれます。「We booked a vacation rental near the beach(海の近くに民泊を予約した)」のように使います。観光や休暇で利用するケースにぴったりの表現です。
一方「home stay」は、ホストファミリーの家に滞在して生活を共にするタイプの宿泊で、特に留学や文化交流の場面でよく使われます。「I stayed with a host family during my homestay in Canada(カナダでのホームステイ中、ホストファミリーの家に滞在した)」というふうに使われ、単なる宿泊ではなく、人との交流を含むニュアンスがあります。
また、Airbnbなどのサービスを指して「Airbnb stay」や「short-term rental(短期滞在)」という言い方もよく見られます。観光業や法律の文脈では「private lodging(個人宿泊)」という表現が使われることもあります。
つまり、「民泊」は英語でひとつの単語では表せません。観光目的なら「vacation rental」、交流型なら「home stay」、制度やサービスの話なら「private lodging」など、状況に応じて言葉を選ぶのが自然です。
英語圏でも民泊の人気は年々高まっており、「staying like a local(現地の人のように滞在する)」という考え方が広がっています。旅行先でホテルではなく民泊を選ぶことが、文化を感じるひとつの方法になっているのかもしれませんね。
