日本語の「土壌」は、単に「地面の土」を指すだけでなく、「文化や社会の基盤」といった比喩的な意味でも使われます。英語では主に「soil(ソイル)」がこれにあたりますが、文脈によって使い分けが必要です。
まず、文字通りの「土壌」や「土地の土」を指すときは「soil」が基本です。「rich soil(肥えた土壌)」「dry soil(乾いた土壌)」のように形容詞をつけて使います。農業や環境の分野では「soil quality(土壌の質)」や「soil erosion(土壌浸食)」などの表現もよく登場します。「earth」や「ground」も「地面」を意味しますが、「soil」は特に植物を育てるための「栄養のある土」を強調する言葉です。
一方で、比喩的な意味の「土壌」、つまり「文化の土壌」「発展の土壌」といった表現には「ground」や「environment」「basis」「foundation」などが使われます。たとえば「The country has fertile ground for innovation(その国には革新の土壌がある)」や「Education provides the foundation for growth(教育は成長の土壌をつくる)」のように表現できます。「fertile(肥沃な)」という形容詞は、物理的にも比喩的にも「可能性に満ちている」というニュアンスを加えてくれます。
つまり、「土壌」は英語では「soil」と「ground」を中心に、状況に合わせて他の言葉と組み合わせるのが一般的です。
