日本語の「林」は、森ほど大きくはないけれど、木々が集まって生えている場所を指します。英語ではこの違いを表すときに、「woods」や「grove」という言葉がよく使われます。
「woods」は、自然の中にある小さな森や林を指します。「walk in the woods(林の中を散歩する)」という表現はとてもよく使われ、静かで落ち着いた自然の雰囲気を感じさせます。ちなみに「wood」は単数形だと「木材」という意味になるので、「wood」と「woods」では大きく意味が変わります。
一方で「grove」は、比較的整った並びの小さな林を表します。「orange grove(オレンジの果樹園)」や「bamboo grove(竹林)」のように、特定の木が集まっている場所を指すときに使われます。自然というより、人の手が入ったイメージがあります。
もう少し大きなスケールの「森」は「forest」と言います。「forest」は広くて深い森、動物が住むような本格的な自然環境を思わせます。「woods」と比べると、少しスケールが大きいのが特徴です。
このように、英語では「woods」「grove」「forest」のように、林や森の大きさ・雰囲気によって言葉を使い分けます。日本語の「林」はその中間にあたるので、文脈に応じて「small forest」や「woods」と訳すのが自然です。
英語のこうした自然を表す言葉には、それぞれの土地の風景や文化が反映されています。「林」と一言で言っても、英語にするときにはその景色の広さや静けさまで想像してみると、言葉の選び方が少し楽しくなりますね。
