ケーキといえば特別な日やお祝いを思い浮かべますが、英語でもケーキは「ごほうび」や「簡単さ」を表す言葉としてたくさん使われています。
有名なのは「a piece of cake」。直訳は「ケーキ一切れ」ですが、意味は「とても簡単なこと」。甘くて手軽に食べられるケーキのイメージから、「楽勝!」というニュアンスで使われます。
また、「have your cake and eat it too」という表現もあります。これは「ケーキを持ちながら食べることもする」、つまり「相反する2つの良いことを同時に手に入れようとする」様子を指し、日本語でいう「二兎を追うものは一兎をも得ず」に近い意味です。
「that takes the cake」という言い方もユニークです。「それが一番だ」「飛び抜けている」という意味で、いい意味にも悪い意味にも使われます。ケーキが賞品として贈られる習慣から生まれた表現とされています。
さらに「the icing on the cake(ケーキのアイシング)」という表現もあります。これは「素晴らしいことに加えてさらに良いことが起きる」という意味。甘いケーキの上にさらに砂糖の飾りをのせるように、プラスアルファの喜びを表しています。
ケーキは甘さや特別さを象徴する食べ物だからこそ、英語の表現にも豊かなバリエーションがあるんですね。次にケーキを食べるとき、こうしたフレーズを思い出せば、一口がさらに甘く感じられるかもしれません。