ビールは気取らず親しみやすい飲み物として、英語でも数多くの表現に登場します。
たとえば「beer belly」。直訳すれば「ビール腹」で、そのままおなかが出ている体型を指します。必ずしも本当にビールのせいとは限りませんが、イメージとして定着している面白い言葉です。
また、「to cry in one’s beer」という表現もあります。意味は「悲しみに沈む」「落ち込む」。グラスの中に涙を落とす姿を想像すると、少し切ないですがユーモラスでもあります。
「small beer」という言葉は昔からあり、「つまらないこと」「取るに足らないもの」という意味。実際にアルコール度数の低い軽いビールが庶民の飲み物だったことに由来するといわれています。
さらに「beer and skittles」という表現もあります。直訳は「ビールとスキットル(ボウリングに似た遊び)」。意味は「気楽で楽しいこと」。ただし否定形で「life is not all beer and skittles」といえば、「人生は遊びや楽しみばかりじゃない」となります。
アメリカでは「cold beer」を「冷えたビール」以上の意味で、「リフレッシュ」「くつろぎ」の象徴として口にすることも多いです。単に飲み物以上の「生活の味」になっているんですね。
ビールにまつわる表現には、楽しさとユーモア、そして時に人生の教訓まで込められています。次にグラスを手にするとき、こうしたフレーズを思い出せば、一口がさらに味わい深くなるかもしれませんね。