語学は、学習方法を見直すことも大切です。方法を変えることで、モチベーションが向上したり、学習がより効率的になる可能性があるからです。モチベーションが低下している場合は、もしかしたら、勉強方法が適していないのが原因かもしれません。例えば、クイズアプリをやってみたり、気になるトピックの英語ツイートを読んでみたりするなど、自分が興味のあることと語学を結びつけると効果的です。
今回は「語学の学習方法を見直す必要性と注意点」について紹介します。
リーディングの学習方法を見直す
リーディング能力を高めるには、適切なレベルの文章を選ぶことが大切です。読めない単語が多い難解な文章は、学習効率が悪いだけでなく、モチベーションも低下してしまいます。
アメリカの言語学者であるスティーヴン・クラッシェンの「インプット仮説」によれば、少し難しいくらいの難易度が学習に適しているそうです。一般的には、知っている単語は70%、知らない単語は30%程度の難易度が望ましいとされています。もしやる気が上がらないのなら、テキストが難しすぎるのが一因かもしれません。
また、参考書を読むだけでなく、英語の漫画を読んでみるなど、脳に新しい刺激を与えることもモチベーションの向上に繋がります。例えば、英語版が出版されている有名な漫画には、『ワンピース』や『鬼滅の刃』などがあります。漫画で使われている単語でわからないものがあれば、メモして自分の単語帳を作ることで、楽しみながら学ぶことも出来ると思います。学習が上手くいかない場合は、今の勉強方法にマンネリを感じてしまっているのかもしれません。
リーディング能力を高めるには、次のような学習方法があります。
- 外国語のニュースを読む
- 外国語のツイートを見る
- SNSやブログを見る
- SNSやブログでやり取りする
- 小説や漫画を読む
- 辞書を見る
- 参考書を読む
- オンラインレッスンの教材を見る
- フラッシュカードやクイズを使う
リスニングの学習方法を見直す
リスニング能力を高めるには、実際の音声を聞くことが不可欠です。ネイティブスピーカーと会話することで、リスニング能力だけでなく、総合的な語学力の向上に繋がります。
また、英語の場合は、発音記号だけ学んでも、実際の会話では十分に対応できません。なぜなら、発音記号はあくまで発音を規定するものなので、実際の会話におけるイントネーションやアクセントまでも完璧に網羅しているわけではないからです。さらには、方言、スラング、世代による話し方の違いなどもあります。そのため、リスニング能力を向上させるには、実際に言語に触れることが重要です。例えば、映画を見たり、音楽を聴くことで、発音を学ぶことができます。
リスニング能力を高めるには、次のような学習方法があります。
- ネイティブと会話する
- オンラインで通話する
- オンラインレッスンを利用する
- 映画やドラマを見る
- 音楽を聴く
- ポッドキャストを聴く
- 音声ファイルを使う
例 → English - リスニングアプリを使う
- リスニング教材を使う
スピーキングの学習方法を見直す
スピーキング能力を高めるには、正確な発音やイントネーションを学ぶことが大切です。自分が言いたいことがはっきりと伝わり、スムーズな会話をすることができるからです。発音やイントネーションを学ぶには、リスニングと同じように、実際の言語に触れることが必要になります。
スピーキング能力を高めるには、次のような学習方法があります。
- ネイティブと会話する
- オンラインで通話する
- オンラインレッスンを利用する
- 歌を歌う
- 文章を音読する
- スピーキングアプリを使う
- 誰かにプレゼンを聞いてもらう
会話形式の方法などは、先ほど紹介したリスニング方法と重複しています。そうでない場合は、基本的に1人で発音するという方法が考えられますが、発音が修正できないというデメリットがあります。最近では、スピーキング能力をAIでテストしてくれるアプリもあるので、そのような方法もあります。
自己評価をして弱点と強みを知る
学習方法を見直すには、自己評価をすることも大切です。自分の弱点や強みを把握することで、学習方法を見直し、適切な学習方法を選択することができるからです。例えば、リスニングの点数だけ上がらない場合は、リスニングに注視した学習方法に変えることが考えられます。自己評価をすることで、より効果的な学習の選択が可能になります。
まとめ
今回は、語学の学習方法を見直す必要性と注意点について、リーディング・リスニング・スピーキングの観点から紹介しました。
学習方法を見直す場合は、それぞれ次のような点が重要になります。
- リーディング:適切なレベルのテキスト選択
- リスニング:実際に言語に触れる
- スピーキング:正確な発音やイントネーションを学ぶ
自己評価をして、自分の弱みや強みを把握することで、適切な学習方法の選択が可能になります。学習方法は人によって得手不得手があるので、1つの学習方法だけではなく、複数の学習方法を組み合わせることも重要で、より効果的な学習を実現することに繋がります。