今回のフレーズは「Care killed the cat」です。
「Care killed the cat」は、直訳すると「心配が猫を殺した」となりますが、実際には「心配しすぎは身を滅ぼす」という意味になります。
このフレーズは、過度な心配や不安が健康や生活に悪影響を及ぼすことを表現しています。
例えば、友達が些細なことについて過度に心配しているときに、「Don’t worry too much. Remember, care killed the cat.(あまり心配しすぎないで。心配しすぎると良くないよ)」と言うことができます。また、「Take it easy, care killed the cat.(リラックスして。心配しすぎは体に悪いよ)」と声をかけることができます。
「Care killed the cat」の由来には諸説ありますが、一説には、猫が9つの命を持つという迷信から、過剰な心配がそれらを消耗させるという考えに基づいています。このフレーズの初出は、イギリスの詩人であるベン・ジョンソン(Ben Jonson)の1598年の戯曲『十人十色(Every Man in His Humour)』にあるとされますが、ウィリアム・シェイクスピアも同様のフレーズを1599年の戯曲『空騒ぎ(Much Ado About Nothing)』で使用し、心配が有害であることを強調しています。19世紀には、より英語で馴染み深い「Curiosity killed the cat(好奇心が猫を殺した)」という形が登場し、心配ではなく好奇心の危険性を強調するようになりました。
まとめると、「Care killed the cat」は、文字通り「心配が猫を殺した」という意味ではなく、過度な心配が健康に悪影響を及ぼすことを指すイディオムです。このフレーズを使うことで、心配しすぎないように促すことができます。
この「Care killed the cat」を使って、過度な心配やストレスを避けるようにアドバイスする場面に活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
心配が猫を殺した。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。