関係詞(relative)とは?意味と使い方をわかりやすく解説

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関係詞(relative)とは、2つの文を1つにつなげる言葉のことです。関係詞を使うことで、文をスムーズにつなげ、より詳しく説明することができます。英語では「who」「which」「that」などが関係詞にあたります。この記事では、関係詞の意味や使い方についてわかりやすく解説します。

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関係詞とは何か?

関係詞(relative)とは、先行詞(前に出てきた名詞や代名詞)を修飾する言葉のことです。関係詞は、2つの文をつなげたり、文に詳細を追加したりする役割があります。

たとえば、次の2つの文を見てみましょう。

  • I met a woman.
    私はある女性に会った。
  • She is a doctor.
    彼女は医者だ。

この2つの文を関係詞を使って1つにすると、次のようになります。

  • I met a woman who is a doctor.
    私は医者である女性に会った。
この文では、関係詞の「who」が、先行詞の「a woman」を説明しています。先行詞を修飾している「who is a doctor」は、関係節と呼ばれます。
ごがくねこ
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関係詞を使うことで、文がスムーズになっています。

関係詞の種類と使い方

関係詞には、大きく分けて関係代名詞(relative pronouns)と関係副詞(relative adverbs)の2種類があります。

① 関係代名詞

関係代名詞は、名詞を詳しく説明するために使います。人を説明する「who, whom, that」、物を説明する「which, that」、所有を表す「whose」などがあります。

また、関係代名詞は、主格目的格所有格の3種類があります。主格は主語、目的格は目的語、所有格は所有を示します。「who, that, which, what」は主格と目的格の両方として使われますが、「whom」は目的格、「whose」は所有格として使われます。

関係代名詞 対象 主格 目的格 所有格
who ×
which ×
that 人・物 ×
what 事・物 ×
whose 人・物 × ×
whom (フォーマル) × ×

それでは、例文を見ながら意味や使い方を確認していきましょう。

  • who(人)
    The boy who is playing soccer is my brother.(サッカーをしている少年は私の弟だ。主格)
    The woman who I saw at the store is my aunt.(店で会った女性は私の叔母だ。目的格)
  • which(物)
    The book which is on the table is mine.(テーブルの上にある本は私のものです。主格)
    The book which I read was interesting.(私が読んだ本は面白かった。目的格)
  • that(人・物)
    The car that is parked outside is mine.(外に停めてある車は私のものです。主格)
    The car that he bought is red.(彼が買った車は赤い。目的格)
  • what(事・物)
    What she said was very interesting.(彼女が言ったことはとても興味深かった。主格)
    I don’t know what he wants.(私は彼が何を欲しがっているのか分からない。目的格)
  • whose(所有)
    The man whose car was stolen is my neighbor.(車を盗まれた男は私の隣人だ。人)
    The house whose roof was damaged is very old.(屋根が壊れた家はとても古いです。物)
  • whom(人, フォーマル)
    The man whom I met yesterday is a famous actor.(私が昨日会った男性は有名な俳優だ。目的格)

いくつか補足をしたいと思います。まず、目的格のwhoは、話し言葉では省略されることがあります。以前は目的格にwhomが一般的に使われていましたが、現在ではwhoも許容されます。whomはフォーマルな場面で主に使われますが、口語ではほとんど使われません。

また、whatは、ほかの関係代名詞とは異なり、先行詞を含んだ形で使われます。つまり、what自体が先行詞を含んでいます。

ごがくねこ
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ルールが少し複雑かもしれませんが、例文を何度も見て、使い方を覚えていきましょう。

「制限用法」と「非制限用法」とは

少し細かい話ですが、関係代名詞は、先行詞を限定する「制限用法」と、補足情報を提供する「非制限用法」に分けられています。カンマ(,)の有無によって意味が異なります。

  • 制限用法
    ⇨ 先行詞を特定する
    例:The book that I bought is interesting.(私が買った本は面白い。)
  • 非制限用法
    ⇨ 追加情報を提供する
    例:My brother, who lives in New York, is visiting us.(ニューヨークに住む私の兄が私たちを訪ねてきます。)

制限用法は、先行詞を特定し、カンマなしで使われます。制限用法の関係代名詞は、先行詞を限定するため、文の意味を明確にします。例文「The book that I bought is interesting.」では、「that I bought」が「book」を限定し、どの本を指しているかを特定しています。

非制限用法は、先行詞に追加情報を提供し、カンマで囲まれるのが特徴です。この情報を取り除いても、文の基本的な意味は変わりません。例文「My brother, who lives in New York, is visiting us.」では、「who lives in New York」がカンマで区切られていて、「My brother」に関する追加情報を提供しています。

「制限用法」と「非制限用法」の違い
  • 制限用法:先行詞を特定する。カンマなし。
  • 非制限用法:追加情報を提供する。カンマあり。なくても文の意味は変わらない。

② 関係副詞

関係副詞は、先行詞が場所・時間・理由を表す場合に使われます。代表的なものには「where(場所)」「when(時間)」「why(理由)」があります。これらは、文中で副詞的に働き、詳細な情報を追加します。

  • when(時間)
    ⇨ 時間を表す先行詞を修飾する
    例:I remember the day when we first met.(私たちが初めて会った日を覚えています。)
  • where(場所)
    ⇨ 場所を表す先行詞を修飾する
    例:This is the house where I was born.(ここが私が生まれた家です。)
  • why(理由)
    ⇨ 理由を表す先行詞を修飾する
    例:I don’t know the reason why he is late.(彼が遅れている理由がわからない。)
  • how(方法)
    ⇨ 方法を表す先行詞を修飾する。「the way how」とは言わない。
    例:I don’t know how he solved the problem.(彼がどうやってその問題を解決したのか分からない。)
ごがくねこ
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関係副詞は、関係代名詞とは異なり、場所、時間、理由、方法を表す先行詞を修飾し、副詞的な役割を果たします。

関係代名詞と関係副詞の違い

関係代名詞と関係副詞の違いは、先行詞との関係後に続く文の構造にあります。

関係代名詞は、先行詞を説明しつつ、文の一部(主語や目的語)としても機能します。つまり、関係代名詞がなければ文の一部が欠けてしまう「不完全文」になります。たとえば、「The woman who is smiling is my sister.(笑っている女性は私の妹です)」では、「who」は「woman」を説明しつつ、後ろの「is smiling」の主語として働いています。

一方、関係副詞は、先行詞の情報(場所・時間・理由など)を補足しながら、文をつなぐ役割をします。関係副詞の後ろは、すでに意味が通じる「完全文」になります。たとえば、「This is the restaurant where we ate dinner.(ここは私たちが夕食を食べたレストランです)」では、「where」は「restaurant」の情報を補いながら、後ろの「we ate dinner」は主語・動詞がそろった完全文になっています。

関係代名詞には「who, which, that」などがあり、関係副詞には「when, where, why」などがあります。

ごがくねこ
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見分けるポイントは、関係詞の後が「不完全文」なら関係代名詞、「完全文」なら関係副詞ということです。

関係詞を使う際のポイント

ここでは関係詞を使う際のポイントを紹介します。

  • thatは基本的に制限用法(カンマなし)で使われる。
  • whomはフォーマルな表現で、会話では省略されることが多い(例:The man whom I met → The man I met)。
  • 関係副詞「where, when, why」は、「in which, at which」などの表現と置き換え可能(例:The place where I live = The place in which I live)。
  • 関係詞のうち、目的格(that, which, whom)は省略できることがある(例:The book which I bought is very interesting)。
ごがくねこ
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これらをしっかり理解して、関係詞を使う際のポイントを押さえていきましょう。

まとめ

この記事では、関係詞の意味と使い方について紹介しました。

関係詞とは、2つの文をつなげて1つの文にするための語で、先行詞を詳しく説明する役割があります。関係詞には、大きく分けて「関係代名詞」と「関係副詞」の2種類があります。関係代名詞には「who」「which」「that」などがあり、関係副詞には「where」「when」「why」があります。関係詞を正しく使うことで、英語の文章をより自然で分かりやすくすることができます。ぜひ、実際の英会話やライティングで活用してみてください。

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