数量詞(quantifier)とは、名詞の数量や程度を表す言葉のことです。英語では「some」「many」「much」などが該当しますが、可算名詞・不可算名詞によって使い分けが必要です。この記事では、数量詞の意味や使い方についてわかりやすく解説します。
数量詞とは何か?
数量詞(quantifier)とは、名詞の量や数を表す言葉のことです。
英語では、可算名詞(数えられる名詞)と不可算名詞(数えられない名詞)によって使い分けが必要です。
たとえば、以下のような単語が数量詞にあたります。
- 可算名詞に使う数量詞
例:many, several, a fewなど - 不可算名詞に使う数量詞
例:much, a little, a great deal ofなど - どちらにも使える数量詞
例:some, any, a lot ofなど

数量詞は、名詞の前に置かれ、量や数を示します。
数量詞の使い方や種類
英語の数量詞にはさまざまな種類があります。ここでは代表的な数量詞の使い方を例文とともに見ていきます。
可算名詞に使う数量詞
可算名詞(複数形)に使われる数量詞には、以下のようなものがあります。
many(たくさんの)
- There are many books on the shelf.
棚にたくさんの本があります。
several(いくつかの)
- She bought several apples.
彼女はいくつかのリンゴを買った。
a few(少しの)
- I have a few friends in London.
私はロンドンに少し友達がいます。
a number of(多数の)
- A number of students attended the event.
多くの学生がイベントに参加した。
不可算名詞に使う数量詞
不可算名詞に使われる数量詞には、以下のようなものがあります。
much(たくさんの)
- I don’t have much time.
私はあまり時間がありません。
a little(少しの)
- There is a little milk left.
少し牛乳が残っています。
a great deal of(大量の)
- She has a great deal of experience.
彼女は豊富な経験を持っています。
可算・不可算どちらにも使える数量詞
可算名詞・不可算名詞のどちらにも使える数量詞もあります。
some(いくつかの)
- I have some books.(加算)
私はいくつかの本を持っています。 - Can I have some coffee?(不可算)
コーヒーを少しもらえますか?
any(いくつかの)
anyは基本的に否定文や疑問文で使われます。
- I don’t have any pens.(加算)
私はペンを1本も持っていません。 - Do you have any questions?(加算)
何か質問はありますか? - I don’t need any help.(不可算)
助けは何も必要ありません。 - Do you have any water?(不可算)
水を少し持っていますか?
a lot of(たくさんの)
- He has a lot of friends.(加算)
彼はたくさんの友達がいます。 - He has a lot of money.(不可算)
彼はたくさんのお金を持っています。
plenty of(たくさんの)
- There are plenty of apples.(加算)
たくさんのリンゴがあります。 - There is plenty of water.(不可算)
十分な水があります。
all(すべての)
- All the books are on the table.(加算)
すべての本がテーブルの上にあります。 - All the water is gone.(不可算)
すべての水がなくなった。
否定的な数量詞
数量が少ない、またはほとんどないことを表す場合に使う数量詞もあります。
few(ほとんどない)
- Few people attended the meeting.
会議に出席した人はほとんどいなかった。
little(ほとんどない)
- There is little sugar left.
砂糖はほとんど残っていません。
hardly any(ほとんどない)
- There is hardly any coffee.
コーヒーはほとんどありません。
数量詞を使うときのポイントや注意点
数量詞を使う際には、いくつかのルールに注意する必要があります。
manyとmuchの違い
「many」は可算名詞、「much」は不可算名詞に使います。
- I have many books.
私はたくさんの本を持っています。 - She drinks much water.
彼女はたくさんの水を飲みます。
manyとmuchとa lot ofの違い
「many」と「much」は肯定文ではあまり使われず、「a lot of」がよく使われます。
- × I have much money.
- ○ I have a lot of money.
fewとa few、littleとa littleの違い
「a few」や「a little」は「少しの」という意味、「few」や「little」は「ほとんどない」という意味です。
- I have a few friends.
私は少し友達がいる。 - I have few friends.
私は友達がほとんどいない。

「a few」と「few」の違いの覚え方として、「a」があると肯定的になり、「少しある」というニュアンスが強調されます。
someとanyの違い
「some」は肯定文で使い、「any」は否定文・疑問文で使います。
- I have some apples.
私はいくつかのリンゴを持っています。 - I don’t have any apples.
私はリンゴを1つも持っていません。 - Do you have any apples?
あなたはリンゴを持っていますか?
まとめ
この記事では、数量詞の意味と使い方について解説しました。
数量詞とは、名詞の前に置かれ「数」や「量」を表す語のことです。英語では、可算名詞と不可算名詞によって使い分けられます。たとえば、可算名詞には「many, a few」などを、不可算名詞には「much, a little」などを使います。また、「some, any, a lot of」などはどちらの名詞にも使えます。英語を学ぶ際は、数量詞の使い分けを意識して、より正確な表現を目指しましょう。