直接目的語(direct object)とは?意味と使い方をわかりやすく解説

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直接目的語(direct object)とは、目的語の一種で、動詞の動作の対象を指します。間接目的語と違い、動作を直接受けるのが特徴です。この記事では、直接目的語の意味や使い方をわかりやすく解説します。

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直接目的語とは何か?

直接目的語(direct object)とは、動詞の動作の「対象」となる語句のことです。日本語の「何を」「誰を」にあたる言葉です。通常は他動詞の後ろに置かれ、間接目的語とは異なり、動詞の動作を直接受けるのが特徴です。

それでは、具体例を見てみましょう。

  • I eat an apple.
    私はリンゴを食べる。

この文では「an apple」が直接目的語です。動詞の「eat」に「何を?」と聞いたときの答えが「an apple」になります。

  • He gave me a gift.
    彼は私にプレゼントをくれた

この文では、「a gift」が直接目的語、「me」が間接目的語です。直接目的語は「何を?」の答え、間接目的語は「誰に?」の答えです。

ごがくねこ
ごがくねこ

直接目的語は「もの」、間接目的語は「人」を指すことが多いです。

目的語、直接目的語、間接目的語の違いを簡単にまとめると以下になります。

目的語の種類
  • 目的語(object)
    動詞の動作の対象となる語。名詞・代名詞・名詞句など。
  • 直接目的語(direct object)
    動作の直接の対象(何を?誰を?)
  • 間接目的語(indirect object)
    動作の受け手(誰に?何に?)

直接目的語の使い方や見分けるポイント

直接目的語の使い方や見分けるポイントを紹介します。

動詞の「何を?」や「誰を?」を探す

直接目的語を見つけるには、動詞に対して「何を?」「誰を?」と問いかけてみましょう。答えとなる語句が直接目的語です。

  • I bought a car.
    → 何を買った?
    → a car(車)
  • He met her.
    → 誰と会った?
    → her(彼女)
  • She called her best friend yesterday.
    → 誰に電話した?
    → her best friend(彼女の親友)

日本語で「〜に」と訳される言葉でも、英語では直接目的語の場合があります。たとえば、「meet」や「call」などは、その後ろの人が直接目的語です。日本語の助詞「に」は間接目的語を表すことが多いですが、混同に注意しましょう。

ごがくねこ
ごがくねこ

直接目的語は「何を?」「誰を?」で見分けるのが基本ですが、日本語に直訳すると助詞の違いで混乱しやすいので、英語の文法に沿って判断することが大切です。

直接目的語と間接目的語の違い

目的語には、直接目的語だけでなく「間接目的語(indirect object)」もあります。間接目的語は、「誰に」「何のために」といった、動作の受け手や利益を受ける対象を表します。

たとえば、次の文を見てみましょう。

  • He gave me a gift.
    彼は私にプレゼントをくれた。

この文では、「a gift」が直接目的語、「me」が間接目的語です。

間接目的語の「間接」というのは物理的な意味ではありません。先ほどの文では、「a gift」が動詞「gave」の動作を直接受ける直接目的語です。「me」はその直接目的語の受け手なので、間接目的語になります。

ごがくねこ
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二重目的語(double object)の場合、直接目的語は「もの」、間接目的語は「人」になることが多いです。

  • 直接目的語(direct object)
    動作の直接の対象(何を?誰を?)
  • 間接目的語(indirect object)
    動作の受け手(誰に?何に?)

直接目的語は他動詞と一緒に使う

直接目的語は、他動詞(transitive verb)を使う文に現れます。他動詞とは、目的語がないと意味が伝わらず、文が成り立たない動詞のことです。

  • He kicked the ball.
    彼はボールを蹴った。
  • I have a car.
    私は車を持っています。
  • The teacher explained the complex grammar rules clearly to the students.
    先生は生徒たちに複雑な文法規則をわかりやすく説明した。

たとえば、「have」は他動詞で目的語が必要です。「I have(私は持っている)」だけでは意味が不完全なので、目的語で何を持っているかを明示します。

ごがくねこ
ごがくねこ

目的語があるのが他動詞で、目的語がないのが自動詞です。

以下のような動詞は、直接目的語を必要とする他動詞なので注意しましょう。

  • have(〜を持っている)
  • make(〜を作る)
  • see(〜を見る)
  • know(〜を知っている)
  • read(〜を読む)
  • buy(~を買う)
  • eat(~を食べる)
  • like(~が好き)
  • need(~必要とする)
ごがくねこ
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よく使われる他動詞は以下のページで紹介しています。

よく使われる他動詞150選|例文と一緒に覚えよう
今回は、よく使われる英語の他動詞を例文付きで紹介します。英語の動詞には、目的語を必要としない自動詞と…

直接目的語になる品詞や語句の例

直接目的語には、以下のような品詞や語句が使われます。

  • 名詞:I ate an apple.(私はリンゴを食べた。)
  • 代名詞:She called him.(彼女は彼に電話した。)
  • 名詞句:We saw a beautiful sunset.(私たちは美しい夕日を見た。)
  • 不定詞:He likes to swim.(彼は泳ぐのが好きだ。)
  • 動名詞:He enjoys swimming.(彼は泳ぐのが好きだ。)

まとめ

この記事では、直接目的語の意味と使い方について解説しました。

直接目的語は、動詞の動作の対象となる言葉です。通常は他動詞の後に置かれ、その動詞の動作を直接受けます。直接目的語を見つけるには、まず動詞を見つけ、その動詞に対して「何を?」「誰を?」と質問してみるとわかりやすいです。文を作るときは、動詞がどんな目的語を必要としているかを意識してみてください。

 

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