直接目的語(direct object)とは、目的語の一種で、動詞の動作の対象を指します。間接目的語と違い、動作を直接受けるのが特徴です。この記事では、直接目的語の意味や使い方をわかりやすく解説します。
基本品詞10
名詞|動詞|形容詞|副詞|代名詞|助動詞|前置詞|冠詞|接続詞|間投詞
その他
自動詞|他動詞|本動詞|規則動詞|不規則動詞|動作動詞|状態動詞|句動詞|可算名詞|不可算名詞|動名詞|固有名詞|普通名詞|集合名詞|物質名詞|抽象名詞|具体名詞|複合名詞|質量名詞|不規則複数名詞|定冠詞|不定冠詞|無冠詞|不定詞|関係詞|疑問詞|否定形|数詞|基数詞|序数詞|数量詞|接頭辞|接尾辞|接辞|語根|語幹
直接目的語とは何か?
直接目的語(direct object)とは、動詞の動作の「対象」となる語句のことです。日本語の「何を」「誰を」にあたる言葉です。通常は他動詞の後ろに置かれ、間接目的語とは異なり、動詞の動作を直接受けるのが特徴です。
それでは、具体例を見てみましょう。
- I eat an apple.
私はリンゴを食べる。
この文では「an apple」が直接目的語です。動詞の「eat」に「何を?」と聞いたときの答えが「an apple」になります。
- He gave me a gift.
彼は私にプレゼントをくれた
この文では、「a gift」が直接目的語、「me」が間接目的語です。直接目的語は「何を?」の答え、間接目的語は「誰に?」の答えです。

直接目的語は「もの」、間接目的語は「人」を指すことが多いです。
目的語、直接目的語、間接目的語の違いを簡単にまとめると以下になります。
直接目的語の使い方や見分けるポイント
直接目的語の使い方や見分けるポイントを紹介します。
動詞の「何を?」や「誰を?」を探す
直接目的語を見つけるには、動詞に対して「何を?」「誰を?」と問いかけてみましょう。答えとなる語句が直接目的語です。
- I bought a car.
→ 何を買った?
→ a car(車) - He met her.
→ 誰と会った?
→ her(彼女) - She called her best friend yesterday.
→ 誰に電話した?
→ her best friend(彼女の親友)
日本語で「〜に」と訳される言葉でも、英語では直接目的語の場合があります。たとえば、「meet」や「call」などは、その後ろの人が直接目的語です。日本語の助詞「に」は間接目的語を表すことが多いですが、混同に注意しましょう。

直接目的語は「何を?」「誰を?」で見分けるのが基本ですが、日本語に直訳すると助詞の違いで混乱しやすいので、英語の文法に沿って判断することが大切です。
直接目的語と間接目的語の違い
目的語には、直接目的語だけでなく「間接目的語(indirect object)」もあります。間接目的語は、「誰に」「何のために」といった、動作の受け手や利益を受ける対象を表します。
たとえば、次の文を見てみましょう。
- He gave me a gift.
彼は私にプレゼントをくれた。
この文では、「a gift」が直接目的語、「me」が間接目的語です。
間接目的語の「間接」というのは物理的な意味ではありません。先ほどの文では、「a gift」が動詞「gave」の動作を直接受ける直接目的語です。「me」はその直接目的語の受け手なので、間接目的語になります。

二重目的語(double object)の場合、直接目的語は「もの」、間接目的語は「人」になることが多いです。
- 直接目的語(direct object)
動作の直接の対象(何を?誰を?) - 間接目的語(indirect object)
動作の受け手(誰に?何に?)
直接目的語は他動詞と一緒に使う
直接目的語は、他動詞(transitive verb)を使う文に現れます。他動詞とは、目的語がないと意味が伝わらず、文が成り立たない動詞のことです。
- He kicked the ball.
彼はボールを蹴った。 - I have a car.
私は車を持っています。 - The teacher explained the complex grammar rules clearly to the students.
先生は生徒たちに複雑な文法規則をわかりやすく説明した。
たとえば、「have」は他動詞で目的語が必要です。「I have(私は持っている)」だけでは意味が不完全なので、目的語で何を持っているかを明示します。
以下のような動詞は、直接目的語を必要とする他動詞なので注意しましょう。
- have(〜を持っている)
- make(〜を作る)
- see(〜を見る)
- know(〜を知っている)
- read(〜を読む)
- buy(~を買う)
- eat(~を食べる)
- like(~が好き)
- need(~必要とする)

よく使われる他動詞は以下のページで紹介しています。

直接目的語になる品詞や語句の例
直接目的語には、以下のような品詞や語句が使われます。
- 名詞:I ate an apple.(私はリンゴを食べた。)
- 代名詞:She called him.(彼女は彼に電話した。)
- 名詞句:We saw a beautiful sunset.(私たちは美しい夕日を見た。)
- 不定詞:He likes to swim.(彼は泳ぐのが好きだ。)
- 動名詞:He enjoys swimming.(彼は泳ぐのが好きだ。)
まとめ
この記事では、直接目的語の意味と使い方について解説しました。
直接目的語は、動詞の動作の対象となる言葉です。通常は他動詞の後に置かれ、その動詞の動作を直接受けます。直接目的語を見つけるには、まず動詞を見つけ、その動詞に対して「何を?」「誰を?」と質問してみるとわかりやすいです。文を作るときは、動詞がどんな目的語を必要としているかを意識してみてください。
基本品詞10
名詞|動詞|形容詞|副詞|代名詞|助動詞|前置詞|冠詞|接続詞|間投詞
その他
自動詞|他動詞|本動詞|規則動詞|不規則動詞|動作動詞|状態動詞|句動詞|可算名詞|不可算名詞|動名詞|固有名詞|普通名詞|集合名詞|物質名詞|抽象名詞|具体名詞|複合名詞|質量名詞|不規則複数名詞|定冠詞|不定冠詞|無冠詞|不定詞|関係詞|疑問詞|否定形|数詞|基数詞|序数詞|数量詞|接頭辞|接尾辞|接辞|語根|語幹