「かかと」は歩くときに地面につく足の後ろの部分を指します。英語では「heel」という単語が基本です。「My heel hurts(かかとが痛い)」や「high heels(ハイヒール)」のように日常的に使われます。
「heel」には面白い比喩的な使い方もたくさんあります。「at someone’s heels」は「ぴったり後ろについて」という意味で、「The dog was at my heels(犬が私のすぐ後ろをついてきた)」のように使われます。逆に「to show someone a clean pair of heels」は「素早く逃げる」という表現になります。
また、歴史や神話に由来する表現もあります。「Achilles’ heel(アキレス腱)」は「弱点」という意味です。ギリシャ神話の英雄アキレスの唯一の弱点がかかとだったことから生まれた言葉です。
さらに、態度や行動を表す表現もあります。たとえば「to dig in one’s heels」は「頑固に抵抗する」「意見を曲げない」という意味。ほかにも「to be under someone’s heel」は「支配されている」「抑えつけられている」という意味になります。
英語の「heel」は体の一部を表すだけでなく、人間関係や性格を表す比喩としてもよく登場します。小さな体の部位なのに、英語の中では意外と大きな存在感を持っているのが面白いですね。
  
  
  
  