「赤」は英語で基本的に「red」と言います。とてもシンプルな単語ですが、実際の使われ方を見ていくと、色の名前以上に文化や感覚に結びついていることがわかります。
まず日常的な使い方としては、「a red apple(赤いリンゴ)」や「red dress(赤いドレス)」のように、そのまま色を表す表現です。ただし「red wine(赤ワイン)」は実際には紫に近い色ですし、「red hair(赤毛)」はオレンジに近い色を指すことが多いように、英語の「red」は日本語の「赤」と完全に一致するわけではありません。
また、赤には強いイメージがあるため、比喩的な表現にもよく登場します。「see red」と言えば「かっと怒る」、「in the red」は会計で「赤字」を意味します。逆に「in the black」が「黒字」ですから、色がそのまま経済状況を表すのは面白いですよね。
文化的にも「red」は特別な意味を持ちます。「red carpet」は有名人を迎えるときに敷かれるレッドカーペットを指し、特別扱いを意味します。また「red letter day」は「特別な日」を表す表現です。昔、重要な祝日を暦に赤字で書いていたことから来ています。
こうした使い方を見ていくと、「red」はただの色名ではなく、感情・価値観・文化を表すキーワードでもあることがわかります。英語で「赤」を学ぶときは、色のイメージと一緒にそうした背景も思い浮かべてみると、より深く理解できるかもしれませんね。
