日本語の「責任」は、義務や立場、あるいは道徳的な重みを感じさせる言葉ですよね。英語では主に「responsibility(リスポンシビリティ)」がその中心的な表現です。ただし、場面によっては「duty」「accountability」「blame」など、少しずつ違う単語が使われます。
いちばん一般的なのは「responsibility」です。たとえば「I have a responsibility to help my team(チームを助ける責任がある)」のように、仕事や役割に対する義務感を表します。また、「take responsibility for~(~の責任を取る)」という言い回しもよく使われます。日本語の「責任を持つ」「責任を取る」に近い意味です。
「duty」はもう少し形式的・道徳的な響きを持ちます。「a sense of duty(義務感)」という表現があるように、社会的・職業的な「果たすべき務め」を強調するときに使われます。たとえば「It’s my duty to protect them(彼らを守るのが私の務めだ)」のような使い方です。
一方、「accountability」は「説明責任」を表す言葉で、ビジネスや政治の場でよく登場します。「The company must take accountability for its actions(その会社は行動に対して説明責任を負うべきだ)」というように、自分の行動を人に説明する義務を含みます。
そして「blame」は、何か悪いことが起きたときに「誰のせいか」を指すときの言葉です。「He took the blame for the mistake(彼はそのミスの責任を引き受けた)」のように、結果として非難を受ける意味合いが強くなります。
「responsibility」という言葉の語源には「応える(respond)」という意味があります。誰かや何かに「応える」姿勢こそ、責任の本質なのかもしれませんね。
