日本語の「洗面」は、顔や手を洗ったり、身だしなみを整えたりする行為や場所を指しますが、英語では文脈によって言い方が少し変わります。
まず「洗面台」を指す場合は「sink」や「washbasin」が一般的です。「sink」は台所や洗面所など水を使う場所すべてに使える言葉で、「bathroom sink(洗面台)」や「kitchen sink(流し台)」のように場所をつけると分かりやすくなります。一方「washbasin」は少し丁寧で、イギリス英語でよく使われます。
「洗面所」としての空間を言うときは、「bathroom」や「restroom」「washroom」などが使われます。ただし国によって少し違いがあります。アメリカでは「bathroom」や「restroom」が一般的で、イギリスやカナダでは「washroom」もよく使われます。「toilet」は直訳すると「便器」ですが、イギリスでは部屋全体を指すこともあり、日本語の「お手洗い」に近い使い方をされます。
また、洗面という行為そのものを言いたい場合は、「wash one’s face(顔を洗う)」や「wash up(手や顔を洗う)」といった動詞表現を使います。「I washed my face this morning.(今朝、顔を洗いました)」のように、とても自然な日常表現です。
つまり「洗面」は英語で一言では言い表せず、行為・場所・器具のどれを指すかによって「wash」「sink」「bathroom」などを使い分けます。
日本語の「洗面」は清潔さや身だしなみの象徴のような言葉ですが、英語でも「freshen up(さっぱりする)」という表現があり、似た感覚があります。どの言葉も、すっきりと新しい気持ちで一日を始める小さな習慣を表しているのかもしれませんね。
