日本語ではすっかり定着した「SNS」という言葉。英語でも通じそうに見えますが、実はそのままではあまり一般的ではありません。英語では「social media(ソーシャルメディア)」または「social networking sites(ソーシャル・ネットワーキング・サイト)」と表現します。
「SNS」は「Social Networking Service」の略ですが、この言い方は日本で生まれた略語です。つまり和製英語なんですね。英語圏では「service」というよりも、「platform(プラットフォーム)」や「site(サイト)」と呼ぶのが自然です。たとえば、「I saw it on social media(それをSNSで見た)」や「I use several social networking sites(いくつかのSNSを使っている)」というように使います。
具体的なサービス名を挙げて話すことも多く、「I posted it on Instagram」や「She’s always on X(旧Twitter)」のように、サイト名を直接言う方が自然です。
また、「social media」は単なる交流の場というより、「情報を発信・共有するメディア」という意味も含みます。そのため、ニュース、広告、コミュニケーションなど、幅広い文脈で使われる言葉になっています。
興味深いのは、英語圏でもSNS特有の表現がたくさんあることです。「go viral」は「(投稿が)バズる」、「unfollow」は「フォローを外す」、「DM」は「direct message(ダイレクトメッセージ)」の略で、これらは世界共通語のようになりつつあります。
つまり、英語で「SNS」と言いたいときは、「social media」または「social networking site」と言うのが自然です。略語の使われ方ひとつ取っても、文化や言語の違いが見えてきますね。次に英語で会話するときは、「SNS」ではなく「social media」と言い換えてみると、よち自然な表現になりますよ。
