日本で地震のニュースを聞くと、「震度5弱」「震度6強」といった言葉がよく出てきますよね。英語では「震度」という概念をそのまま表す言葉はありませんが、近い表現として「seismic intensity(地震の強さ)」や「intensity scale(震度階級)」が使われます。
日本の「震度」は、地震そのものの大きさではなく、ある地点でどのくらい揺れを感じたかを示すものです。つまり「揺れの強さ」のことですね。英語で説明するときは「The Japanese seismic intensity scale measures how strongly the ground shakes at each location(日本の震度階級は、場所ごとの揺れの強さを測定する)」といった言い方をします。
一方、世界的には地震の規模を表すときに「magnitude(マグニチュード)」が使われます。これは地震のエネルギーそのものを示す値で、日本語でもそのまま「マグニチュード」と呼びます。「The earthquake had a magnitude of 7.2(その地震のマグニチュードは7.2だった)」のように表現します。
つまり、英語では「震度」と「マグニチュード」をはっきり区別して使うのが基本です。外国の人に日本の「震度」を説明するときは、「It’s a scale used only in Japan to describe how strong the shaking feels(揺れの感じ方を示す、日本独自の尺度です)」と言うとわかりやすいでしょう。
ちなみに、日本の震度階級は0から7までで、英語では「Shindo scale」と呼ばれることもあります。「Shindo 6+」などと表記されることもあり、日本の地震文化をそのまま紹介する英語表現として定着しつつあります。
こうして見ると、「震度」という言葉は日本の地震観測のきめ細かさを表すユニークな概念です。英語に訳すときは単に「intensity」と言うだけでなく、その背景や考え方も一緒に伝えると、より深く理解してもらえるかもしれませんね。
