「残業」は、勤務時間が終わったあとも仕事を続けることを指しますよね。英語では「overtime(オーバータイム)」という言葉がいちばんよく使われます。「over」は「〜を超えて」、「time」は「時間」という意味なので、「勤務時間を超えた時間」というニュアンスになります。
たとえば、「I worked overtime yesterday(昨日は残業した)」や「I have a lot of overtime this week(今週は残業が多い)」のように使います。「do overtime」と言うこともできますが、「work overtime」の方が一般的です。
会社側の文脈では、「overtime pay(残業手当)」や「overtime hours(残業時間)」という表現がよく使われます。たとえば、「You’ll get paid for your overtime(残業した分は支払われます)」のように言うことができます。
一方で、「サービス残業」という日本独特の問題を英語で説明するのは少し難しいです。英語には同じ文化がないため、「unpaid overtime(無給の残業)」や「working off the clock(勤務時間外に働く)」などと表現します。海外では労働時間の管理が厳しく、こうした働き方は違法とされることが多いので、文化の違いがはっきり出る部分です。
また、残業を断るときには「I’d rather not work overtime today(今日は残業したくありません)」や「I need to leave on time(定時で帰る必要があります)」のように言うと、やわらかく伝えられます。
「overtime」は単なる時間の延長ではなく、働き方や文化の違いを映す言葉でもあります。英語で残業の話をするときは、時間の問題だけでなく、「働くこと」への考え方の違いにも少し目を向けてみると、より深く理解できるかもしれませんね。
